弾き感が強く直進性が高い
ややグースが大きめの形状で、構えたときにボールがしっかりつかまってくれる安心感があります。9I、７Iの順に打ちましたが、構えた印象のとおりにつかまりがよく、飛び系のストングロフトですが、低重心で球もしっかり上がってくれます。（堀越）
グースネックでしっかりつかまり球の高さも十分（5I、7I、9I）
マレージングフェースは弾き感が抜群で、初速の速さによる飛距離性能も高い。また、打音と打感もマレージングらしい弾力性インパクトで爽快感があります。直進性が高く、球を自在に操作するというより、オートマチックにグリーンを狙っていくタイプのアイアンです。
装着されているゼロス7のシャフトは先端が走るタイプで、ボールのつかまりをサポートしてくれるので、ヘッドとのマッチングがよく、自然とヘッドスピードも上がりそうです。（堀越）
やや高い重心位置で安定したスピンが得られる
単品で購入可能な5Iも打ちましたが、ヘッドスピードがそう速くなくても打ちこなせるでしょう。ただ7、９Iも適度な弾道の高さなので、ボールを右に置いて打ち込むタイプの人より、真ん中より左で払い打つタイプの人に合いそう。ウッドが得意なスライサーが使うと、確実に結果が出せるでしょう。（堀越）
ヒール側が高くフラットに見えるのでラインが出る
７Iの実測でクラブ長さは標準的ですが、クラブ重さがやや軽く、スイングウェートも小さめなので、クラブ慣性モーメントが抑えられています。（松尾）
ヘッドは大きなフェースとグースネックが特徴で、フェース面のヒール側が高いので、アドレス時にライ角度がフラットに見えて、球をつかまえすぎないイメージが出ています。グースネックよりもアドレスでフラットに見えるヘッドの形状と、軟らかいシャフト（NSプロゼロス7・フレックスS）の影響で、つかまりすぎることはないでしょう。
やや高い重心位置で安定したスピンが得られる。また、球を包み込むイメージのグースネックとフラットに見えるトップラインのバランスがいい
アイアンでも飛距離を稼ぎたい人、払い打ちタイプの人
ソールのバウンスがないので、ダウンブローよりも払い打ちするほうが振り抜きやすい。マレージングフェースは打感が硬い印象ですが、これは弾き感がよく、ストロングロフトとあいまって飛距離は出ます。（松尾）
【総合評価】 飛距離性能 4.5／つかまり 4／上がりやすさ 4.5／ミス許容 4／操作性 3.5 ※5点満点
ヘッド／（ボディ）クロモリ鋼鍛造（フェース）マレージング
ロフト角／28度（7I）
ライ角／62度（7I）
長さ／37㌅（7I・ゼロス7）
シャフト／NSプロゼロス7（S、R）、
スピーダー RC LT-i5+（SR、R）
総重量／約393g（7I・NSプロゼロス7）
価格（税込）／11万3400円（NSプロゼロス7、6I～PW 5本セット）
※メーカー公表値
解説：クラブ設計家 松尾好員
解説：プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年4月30日号より
