数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と、試打のスペシャリスト・堀越良和プロが、最新クラブを打って、測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はミズノの「ミズノプロ モデルEドライバー」です

高弾道でつかまる。スライサーに最適

シャローバック形状で投影面積が大きいヘッドは、とてもきれいな顔をしていて構えやすいです。かつて名器といわれた「ミズノプロ300S」、「ミズノプロ300E」ドライバーを思い起こさせます。白くて太い、はっきり見えるスコアラインもいいですね。(堀越)

画像: 適度なスピンで弾道が安定する高めの重心設定

適度なスピンで弾道が安定する高めの重心設定

ロフト9.5度の標準セッティングで試打しましたが、とにかく球がやさしく上がってくれます。ヘッドスピード45m/sだと、少し弾道が高すぎるかなと感じるぐらいです。

ニュートラルに性能を判断するため、商品カタログなどのクラブの特徴を見ずに試打するのですが、球のつかまりの良さから、重心距離の短さを感じました。初速が速く、飛距離性能もかなり高いですね。(堀越)

画像: 往年の名器を思わせる構えやすい顔。そして、ジャバラの溝でソールをたわませ、初速の向上を実現

往年の名器を思わせる構えやすい顔。そして、ジャバラの溝でソールをたわませ、初速の向上を実現

画像: しっかり感があり再現性が高い「ツアーAD GM-1」

しっかり感があり再現性が高い「ツアーAD GM-1」

標準装備のツアーADのSシャフトは、典型的な先中調子といった印象。これもつかまりの良さに繋がっていますが、先端が走りすぎることはなく、適度に仕事をしてくれる。いい意味で出しゃばらないシャフトです。

やさしく高弾道が打てて、つかまりのいいモデルなので、ヘッドスピード40~43m/sで、球をつかまえきれないスライサーにお薦めです。

アップライトに見えない工夫

実測で、クラブの重さは標準的ですが、クラブ長さがやや長いので、クラブ慣性モーメントがやや大きくなっています。計測するとアップライトなライ角ですが、クラウンのトウ側の高さを低くすることで、アップライトに見えすぎないような配慮が伺えます。(松尾)

試打クラブはロフト9.5 度で標準のSシャフト仕様でしたが、シャフトは適度なしっかり感があり、インパクトの再現性が高い感じです。

重心位置がヒール寄りでヘッドの操作性が良いので、球をつかまえやすくなっています。

画像: シャローバックで投影面積が大きい

シャローバックで投影面積が大きい

球がつかまらない人、球筋が安定しない人へ

ヘッドはシャローで投影面積が大きく、いかにも打ちやすそうなイメージが出ています。重心位置は高めなので適度なバックスピンが入り弾道が安定します。フェアウェイをキープしてスコアメークしやすいです。(松尾)

画像: 球がつかまらない人、球筋が安定しない人へ

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4/操作性 4 ※5点満点

ヘッド体積/450cc
ロフト角/7.5度~11.5度 
ライ角/59~62度
長さ/45.5㌅(ツアーADGM-61 D)
シャフト/ツアーAD GM-1 D(S、SR、R)
総重量/約299g(S)
価格(税込)/6万4800円
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊GD2019年5月21日号より

画像: 【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4/操作性 4 ※5点満点

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