高い球の打ち方(宮里優作プロのレッスン)と、練習の仕方(内藤雄士コーチのレッスン)は分かった。しかし、もっと気をつけなければいけないのがアドレスの再現性だ。たかがスタンスとボール位置と思うなかれ。女子プロの日々の工夫は深かった。
腹筋を丸め、胸は張り、手はダラーンです
河本 左股関節が固いので、回転しやすいように左足つま先を開いて構えます。あと疲れてくると腰が張って、体が起きてきます。腹筋に力を込めて腹筋を丸め、胸を張って手はダラーンとしています。
さっそく女子プロ7Iスタンスを、参考にしてみよう!
大山 スタンスが右を向きやすいので、いつも電車のレールを意識します。試合中にこのレールがパッと頭に浮かぶときはいいですね。ちょっと錆がかった茶色のレールです(笑)。
三ヶ島 いつも手をプラーンとさせたところに構える意識。ハンドダウンになりやすいので、手首の角度が付きすぎないように注意しています。
原 ボールを左に置きやすいので、注意しています。首が縮こまると距離近くなるので、肩を下げています。
菊地 基本は感覚で構えています。アマの方はいいときのアドレスを覚えておくのがいいと思いますよ。
松田 靴の真ん中に体重をかける。前後に体重が来ると距離がズレます。左内ももに必ずグリップが来るように意識しています。
小祝 いつもフェースのトウ寄りにボールが来るように意識します。ヒールに構えると右に行くイメージが出てしまうので。
成田 私は両足を閉じ、両手で入り、目標とフェースが直角になるようにセット。離れやすいので、アドレスを丁寧にやるんです。スタンスがショットの半分を占めると思っています。
女子プロの7番アイアンのアドレス。ボールとの距離感を図らせてもらうと、どの選手も遠くに構えている選手が多い印象だった。ぜひ参考にしてみてほしい。
月刊GD2019年6月号より