すね」と話す星野陸也。そんなプロの感覚重視クラブセッティングを見ていこう。

ほしのりくや/1996年生まれ茨城県出身。昨年9月の「フジサンケイクラシック」では念願の初優勝を達成。さらなる飛躍を期す今季は、世界ランキングトップ100入りと賞金王を目標に奮闘を続ける
振った感覚が7割、見た目が3割。
「感覚で重視しているのは振りやすさです。データ的には合わないという結果が出たのに、実際に振
ってみたら『コレ、いいじゃん』っていうのが、なかにはあるんです。実際に、ドライバーのシャフトの『クロカゲ』も、データでは自分に合わないと出ていたのに、振ってみると癖がなくてめちゃくちゃ振りやすかった。結果的に10ヤードも飛距離が伸びました」
ドライバーは「スリクソンZ745」と「クロカゲ」の組み合わせ


ドライバーは今季からシャフトを「クロカゲXT70」に変更。愛用するスリクソンZ745とのマッチングが抜群
3Wはロフト16.5度の「M2ツアー」

「3Wは強く振っても、上から潰しても強い弾道が出るのがポイントです。5Wは吹き上がらず、適度なスピンも入ります」
注目はドライバーと3番ウッドのロフト。日本屈指の飛ばし屋のドライバーは10.5度、ホーゼルには「ロフト大」というシールが貼ってある。スプーンのロフトは16.5度で「HL」モデル。構えて、振って、打った感覚を重視し、球の強さと高さがマッチした結果だ。
また、「見た目」も星野のクラブ選びのポイントだ。
「顔に関しても癖がないのが好きです。ウッドからアイアンまで、構えたときのフェース面は真っすぐ小ぶりに見えて、振りにいっても左に行かないクラブが好きです」
4番アイアンから「スリクソンZ945」。バックフェースに鉛でカスタム

「形がスッキリしていて飛球線に対してスクェアに構えられるところがいいですね。ちょっとグースが入っ
ていて、つかまりもいい」ちょっとグースなネックもお気に入り
アイアンはマッスルバックタイプの「Z945」を愛用しているが、3番アイアンはポケットキャビティタイプの「Z585」を使用。UTを入れる選手が多いなか、星野は「UTを使ったことがない」と言う。
アイアン型UTを使うという手もあるが、「ブレードタイプのアイアンと同じ感覚で構えられる」ように、見た目はシャープだが打つとやさしいポケキャビタイプを選んでいる。

「UTは使ったことがないし、ブレードのアイアンと同じ感覚で構えられる」とスリクソン Z585を愛用
ソールの削りが違う「クリーブランドRTX-3」。コースの芝に合わせて使い分け

50度ウェッジの実質ロフトは52度。「クリーブランドRTX-3」
「50度はロフトを寝かせて52度にしています。59度はコース状況に応じてソールの削り方が違う2本のウェッジを使い分けます」
不動のエースパター「オデッセイ ホワイトライズix」

「高校時代に、初めてプロの試合に出る前に買ってからずっと使っています」と、いまでは替えのきかない1本
見た目 振り心地 弾道 打感…感覚で選んだ14本


PHOTO/Masaaki Nishimoto
週刊GD2019年6月4日号より