データ重視の時代にあって、クラブ選びの決め手は「打ったときの感覚が7割で、あとは見た目で
すね」と話す星野陸也。そんなプロの感覚重視クラブセッティングを見ていこう。
すね」と話す星野陸也。そんなプロの感覚重視クラブセッティングを見ていこう。
振った感覚が7割、見た目が3割。
「感覚で重視しているのは振りやすさです。データ的には合わないという結果が出たのに、実際に振
ってみたら『コレ、いいじゃん』っていうのが、なかにはあるんです。実際に、ドライバーのシャフトの『クロカゲ』も、データでは自分に合わないと出ていたのに、振ってみると癖がなくてめちゃくちゃ振りやすかった。結果的に10ヤードも飛距離が伸びました」
ドライバーは「スリクソンZ745」と「クロカゲ」の組み合わせ
3Wはロフト16.5度の「M2ツアー」
注目はドライバーと3番ウッドのロフト。日本屈指の飛ばし屋のドライバーは10.5度、ホーゼルには「ロフト大」というシールが貼ってある。スプーンのロフトは16.5度で「HL」モデル。構えて、振って、打った感覚を重視し、球の強さと高さがマッチした結果だ。
また、「見た目」も星野のクラブ選びのポイントだ。
「顔に関しても癖がないのが好きです。ウッドからアイアンまで、構えたときのフェース面は真っすぐ小ぶりに見えて、振りにいっても左に行かないクラブが好きです」
4番アイアンから「スリクソンZ945」。バックフェースに鉛でカスタム
アイアンはマッスルバックタイプの「Z945」を愛用しているが、3番アイアンはポケットキャビティタイプの「Z585」を使用。UTを入れる選手が多いなか、星野は「UTを使ったことがない」と言う。
アイアン型UTを使うという手もあるが、「ブレードタイプのアイアンと同じ感覚で構えられる」ように、見た目はシャープだが打つとやさしいポケキャビタイプを選んでいる。
ソールの削りが違う「クリーブランドRTX-3」。コースの芝に合わせて使い分け
「50度はロフトを寝かせて52度にしています。59度はコース状況に応じてソールの削り方が違う2本のウェッジを使い分けます」
不動のエースパター「オデッセイ ホワイトライズix」
見た目 振り心地 弾道 打感…感覚で選んだ14本
PHOTO/Masaaki Nishimoto
週刊GD2019年6月4日号より