ヘッドを素早く振り抜いて、ダルマ落としのように打つロブショットもあれば、スローモーションのように、ゆっくり振って、ふんわり上げるロブもある。レッスン④は嘉数光倫プロにゆっくり振ってフワッと上がるロブショットを教えてもらった。
素早く振るロブよりも距離感を合わせやすい
嘉数 ボクはゆっくり振って、ふわりと打つロブが持ち味だと思っています。花道で砲台グリーンやピンが近めのときなどに、これでふわりと浮かせて寄せるんです。ヘッドを素早く振るロブショットよりも、距離を合わせやすいんですよ。
プロのアプローチの平均60ビートよりも遅い「50ビート!」
── ピッチ&ランやランニングより難度は高いが、覚えておいて損はないテクニックだ。
嘉数 切り返したら、右腰を少しスライドさせてから、左に回る。これがゆっくり振るコツです。フェースのトウ寄り上めで打つイメージだと、ヘッドが上から入らずに、ゆるやかに振り抜けますよ。
基本アドレス
ゆっくりフワッと打つコツ
【コツ1】 切り返しで右腰をスライドさせる
嘉数 ヘッドを素早く振るロブは、切り返しからその場で腰を回転させていきますが、ゆっくり振るロブは切り返しで右腰をスライドさせてから、腰を回転させます。フィニッシュで左に体重を乗せ切るまで回転。ボクはこれを“ハーフロブ”と呼んでいます。
【コツ2】 ちょっと先上で打つイメージを持つ
嘉数 実際にはフェース真ん中下めに当たりますが、トウ寄りで打つイメージを持つと、ボールに対してヘッドをゆるかな軌道で下ろせるので、ゆっくり振れます。最初は怖いかもしれませんが、大きくゆっくりを意識するのがコツです。
嘉数プロのゆっくりフワッとロブショット
アプローチはゆっくり⑤に続く
週刊GD2019年6月4日号より