数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と、試打のスペシャリスト・堀越良和プロが、最新クラブを打って、測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はヤマハゴルフの「インプレスUD+2 FW」です。

フェアウェイウッドが苦手な人にオススメ

ロフトが14.5度と、一般的な3Wよりも0.5度ストロングですが、気持ちよく球が上がってくれますね。普段、私が使っている21度のUTと、ほぼ高さが変わらないほどです。ライ角がややアップライトでボールのつかまりもよく、低重心&深重心の高い効果を実感できます。(堀越)

画像: FWには珍しくソール面が凹型のコンソール形状

FWには珍しくソール面が凹型のコンソール形状

もちろん、“プラス2番手の飛び”がウリのモデルだけあって、飛距離性能の高さも抜群です。43.5インチの長さを感じさせずに、ヘッドスピード(HS)を効率よく上げてくれ、心地いい弾く打感で初速も出ます。

画像: 重心距離が長く重心位置はやや低い

重心距離が長く重心位置はやや低い

投影面積の大きいヘッドは構えたときに安心感があり、重心が深いことでミスヒットにも強いです。プロや上級者が好むような操作性のいいタイプではありませんが、一般のアマチュアにとって、FWはやさしく飛距離を稼ぎたいクラブ。

設計の自由度が高いチタン素材のメリットを生かしきった、完成度の高いFWに仕上がっています。

画像: 先調子のシャフトでヘッドが走る

先調子のシャフトでヘッドが走る

特に3WはHSが40ぐらいのFWが苦手な人でも、やさしく使いこなせるのでオススメ。現在、『インプレスUD+2ドライバー』を使っていない人にも、ぜひ試してほしい1本です。(堀越)

長いけど軽いから振り切れる 

3Wのクラブ長さは長いですが、クラブ重さは非常に軽いので、クラブ慣性モーメントが標準値まで抑えられています。(松尾)

ヘッド形状はオーソドックスでが、FP値が非常に小さい、いわゆるグースネックタイプで、またフェースの丸み(バルジ)が少なく、FWには珍しくソール面が凹型形状です。

標準のSシャフトで試打しましたが、シャフトは軟らかめの設定で、ヘッドスピードが40 未満の方でも十分扱えます。シニアの方なら5Wのほうが、ミートしやすく、球も上がって使いやすいでしょう。

画像: 3Wは飛距離性能が高いチタンヘッド仕様

3Wは飛距離性能が高いチタンヘッド仕様

FWで飛距離を稼ぎたい人、HSが落ちてきた人

FWとしてはFP値が小さいグースネック風のヘッドなので、アイアンのグースネックと同様に、一般のFWと比べるとどうしても弾道は低くなりやすいです。しかし、球はしっかりつかまるのでドロー系は打ちやすいでしょう。(松尾)

画像: FWで飛距離を稼ぎたい人、HSが落ちてきた人

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4.5/操作性 3 ※5点満点

ヘッド/6-4チタン精密鋳造ボディ+高比重合金ソール(3W)、
    マレージング455偏肉カップフェース+SUS630鋳造ボディ(5W)
ロフト角/14.5度(3W)、
     17度(5W)
ライ角/58度(3W)
長さ/43.5㌅(3W・オリジナルカーボン TMX-419F)
シャフト/ オリジナルカーボンTMX-419F(S、SR、R)
総重量/約302g(3W、オリジナルカーボン TMX-419F・S)
価格(税込)/5万6160円(3W)、
       4万9680円(5W)
※メーカー公表値 

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊GD2019年6月18日号より

画像: 【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4.5/操作性 3 ※5点満点

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