「夏ラフからのセカンドショット」、状況判断からボールが完全に沈んでいる場合と浮いている場合のポイントを清水洋一プロに解説してもらった。第3回は「ボールが半分沈んでいる場合」。気を付けることは何か、清水プロに聞いた。
抜けがいいようにフェースを開く
清水 浮いているときよりも芝の抵抗が増えることと、ヘッドスピードの速い人(ドライバーで40m/s以上)はフライヤーに注意が必要です。ヘッドとボールの間に芝が挟まってスピンがかからず、ライナーのように低く飛んでランが多くなります。2~3番手くらい飛んでしまうこともありますよ。逆にヘッドスピードがそれ以下なら、フライヤーよりもドロップに気を付けたほうがいいですね。
── 飛ばなくなるということですよね。
清水 はい。ラフの抵抗でヘッドスピードが減速したり、ボールとフェースの間に芝が入りすぎてしまうと、すぐに落下するドロップになります。ドロップしそうな人は7番アイアン以下のクラブを短く持ち、フェースを少し開く。そしてクラブの重さを利用して、払い打つようにしましょう。
【ポイント①】スタンスとフェースをオープンにする
フェースが返りやすいことを考慮し、さらにインパクトの抵抗を軽減するためにフェースを軽く開いておく。振り抜きやすいようにスタンスを少しオープンにして、左つま先を開いておく。
フェースを開くことでソールの幅を斜めに使うことができ、スムーズに振り抜きやすい。ドライバーで40m/s以上の人は6番アイアンより下のクラブを、40m/s未満の人は7番アイアンより下のクラブを選択したほうが失敗しにくい。
【ポイント②】打ち込まずに払い打つ
鋭角に打ち込もうとすると、フェースが立ってラフの抵抗をまともに受けてしまう。フェースを開いて、さっと払い打つイメージがいい。
HS40m/s以上(1W)ならフライヤーに注意
ヘッドとボールの間にラフが挟まってスピンがかからないフライヤーは、ライナーのように低く飛んでランが多くなる。キャリーとラン、それぞれ10ヤード増えると考えよう。
HSが速い人は2つの選択…フライヤーさせるかさせないか
ヘッドスピードが速い人はフライヤーをさせるかさせないか、決めて打つようにしよう。番手を上げ下げして、球筋を使い分けるといい。
TEXT/Takashi Mishiro PHOTO/Tadashi Anezaki
週刊GD2019年7月2日号より