入れたい気持ちを抑えてチャンスを待つ
青木 2メートルはプロなら入れなくてはいけない距離です。しかし、90を切ることを目標にしている人は、あえて近くに“寄せる”ことを考えます。なぜなら、入れようという想いが強すぎてオーバーする傾向が強く、返しも外して3パットということが起こりやすいからです。
青木 90を切るうえで、大切なのはボギーの積み重ね(前編で紹介)です。仮に2メートルのボギーパットであっても、あわよくば入る、という気持ちで距離合わせをしてください。我慢し続ければ、必ずチャンスはやってきます。打ち過ぎの3パットは禁物ですよ。
90切りのパット術「我慢を続ければ、チャンスは必ずくる」
【パット術1】フックはカップの右側、スライスは左側から入れるイメージ
青木 ラインによってカップへの進入口が変わります。たとえば、フックラインの場合、右側から入れるイメージを持ちます。自然と直線的に狙わなくなるので、打ち過ぎなどのミスを減らすことができるのです。
【パット術2】ラインは厚めに読む意識
青木 曲がるラインはなるべく厚く読むこと。曲がりの頂点めがけて打ち出し、あとは惰性で曲がっていくイメージを持ちましょう。ラインを薄く取ると、これも打ち過ぎの原因になり3パットにつながります。
【パット術3】カップの手前土手を狙う
青木 届かなければ入らない。「カップの向こう土手まで打ち抜く」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、それでは打ち過ぎてしまうので、手前の土手まで打つイメージを持つことが大切です。
【パット術4】ピンは差したまま
青木 今年から旗竿を差したままパッティングしてもよくなりましたが、これを活用するのも手。万が一、打ち過ぎてしまったときのストッパーになることもあります。
緊張してもストレッチはNGです
最後に紹介するのは、青木プロによる緊張した場面での心構え。最終ホール、ボギーで上がれば90が切れる、というとき、どうしても意識してこわばった体をほぐそうとストレッチする人を見かけるが、これはあまりおススメしないという。その理由について聞いてみた。
青木 打つ前にいつもやっていないストレッチをすると、筋肉や腱が弛緩して、インパクトがゆるみやすくミスショットの確率が高まります。緊張している自分を受け入れ、ゆっくり深呼吸をするだけでOK。あとはできることだけに集中して90切りを達成してください。
緊張したら、どちらもやらないほうがいい
たったこれだけ! 超リラックス法
打つ前に大きく息を吸って、大きくゆっくりと吐く。深呼吸することで、頭のなかがすっきりして、重心も下がるので、緊張した場面では効果的。
プロたちの緊張を取る方法
畑岡奈紗はジャンプして力みをほぐす
タイガーは水を飲んで自律神経を整える
週刊GD2019年8月13日号より
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