【New egg フェアウェイウッド プロギア】芯が低く、つかまえやすい。芝の上から高い球が打てる3W

ヘッドは小ぶりだが芯は広くてやさしい

チタンのFWにしてはヘッドがやや小ぶりで、構えたときにシャープさを感じます。（堀越）

3Wから打ちましたが、とにかくやさしく球が上がります。ハーフトップ気味に当たっても、フェースがボールを拾ってくれるので、芝が薄いライやラフに少しボールが沈んでいる状況でも使える3Wですね。

ヘッドが小ぶりなのに芯が広くオフセンターヒットにも強い。基本的にはオートマチック系ですが、重心距離が短めなので、操作性も十分にあります。ただ、あまり細工をせず素直に振っていったほうが、ヘッドの性能を引き出せると思います。ボールのつかまりはいいですがつかまりすぎることはないので安定性が高いです。

タングステンのソールなどFWが苦手な人でも芯に当てやすい工夫がされていて、完成度の高さを感じます。手元しっかりで先が走るシャフトも、高い打ち出しをサポートしてくれて、それが高い飛距離性能にもつながっていますね。

ダウンでシャフトが寝るタイプや、FWでボールが上がらない人にオススメ。幅広いレベルの人が長く愛用できるFWです。（堀越）

3Wなのに5W並みの高弾道が打てる

3Wを計測しましたがクラブ長さは標準的でクラブ重量は軽く、スウィングウェートが小さめなので、クラブ慣性モーメントが小さくなっています。（松尾）

ヘッドはeggらしい横幅の広い丸型形状で、ライ角がフラット。アドレスでは球がつかまり過ぎないプロモデル的なイメージが出ています。純正M43シャフトを試打したところ、かなり軟らかめで、ヘッドスピードが30m/s台でも十分扱えます。3Wとしてはシャローフェースでしかもリアルロフト角が大きいので、5Wなみの高い弾道が打ちやすいです。

FWで球が上がらない人におススメ

芯位置が低いので、フェアウェイなど芝の薄いライでもフェースの芯に当たりやすい。また、ライ角がフラットでヘッド慣性モーメントが小さく、そのうえで低重心なのでミート率の良いフェード系中上級者に合います。（松尾）

【総合評価】 飛距離性能 4.5／つかまり 3.5／上がりやすさ 4.5／ミス許容 4／操作性 4.5　※5点満点

ヘッド／フェース・クラウン：チタン（3W、5W）、
　　　　ソール：タングステン合金（3W、5W）
ロフト角／15度（3W）、17度（5W）、20度（7W）、23度（9W）
ライ角／58.5度（3W、5W）、
　　　　59度（7W、9W）
長さ／43㌅（3W・M-43）
シャフト／egg専用シャフト（M-43、M-40、M-37、M-35）
総重量／約301g（3W・M-43）
価格（税込）／5万4000円
※メーカー公表値

解説：クラブ設計家　松尾好員
解説：プロゴルファー堀越良和

週刊GD2019年9月3日号より