
【テスター&解説】浦大輔プロ
数分のレッスンで50ヤード飛距離が伸びる人も。予約殺到の人気コーチ。BSTBSの「ゴルラボ.TV」MCも務める
セットのPWと単品売りウェッジでは性能が違う? 違わない?

319のPW、ロフト46度

今回の実験は、同じロフトでの比較ということで、浦プロもそこまで差がつかないのではないかと懐疑的だったが、実際に打ってみてびっくりしたという。
浦プロ セットのPWはウェッジとはいえ、やはりアイアンですね。芯に当たれば前に強い球で飛んでいく。スピンよりも飛び力が勝ってますね。それとは違い単品ウェッジのほうは、フェースに乗る感じがすごくします。ギュギュっと低く飛び出てスピンがかかっている感覚が手に伝わってきます。球の飛び方もゆっくりでPWとは明らかに違いました。
単品ウェッジ3本の平均飛距離はPWよりも15ヤード落ちて150ヤードだったが、スピン量は1万回転に上がり、止まりやすいことが分かった。
【結果】単品ウェッジはスピン量が1500回転多かった!


単品ウェッジは打ち出しも最高点も低いが、スピン量が多いのでランが少なく止まる


同じロフト46度でも、セット売りのPW(319)は、打ち出しが高くキャリーで160ヤードと飛んでいるが、ランが4ヤードとやや多い。単品ウェッジは飛距離が14~15ヤード減るがスピン量が多く、ランが少ない検証結果となった。
この違いをクラブ設計家の松吉宗之さんに聞くと、
松吉 PWはアイアンとしての飛距離が出るようにフェースの真ん中に芯があります。一方単品ウェッジは飛距離というよりは扱いやすさやスピン性能を重視して作っていますので、あえて芯はヒールの上側に外して設計しているんです。だから同じロフトでも同じ飛距離は出ないようになっているんですよ。

50ヤードのアプローチでは結果はどう変わる?

打ち出しも最高点もほぼ変わらないのに、スピン量は1700回転の差がついた。これは単品ウェッジのほうが飛ばないので、同じ距離を打つために強く振ったことが原因だと考えられる。同じ距離でもフェースにボールが接触する時間が長くなりスピン量が増えたのだろう。
浦プロのワンポイントレッスン
単品ウェッジはこう打つ!
単品ウェッジは芯がヒール寄りにありフェースが返りやすいので、パームで握りハンドアップで構えることでフェースターンが抑えられますよ。

単品ウェッジは、ハンドアップで構えればフェースターンが抑えられる
フェースの開閉を抑えて真っすぐ出すのがポイント

フォローで手を返さず胸を左に向ける

手を返すとよりフェースが返りヒッカケに
実験総論
PWと単品ウェッジの2本をバッグに入れるのもアリ
浦プロ 番手別の距離の階段をそろえるためにPWと同じロフトの単品ウェッジを併用して使うのもアリだとおもいます。
月刊GDとBS-TBSがコラボ
「ゴルラボ.TV」毎週日曜12時から放送中

ゴルフに関するあらゆる謎や様々な疑問を徹底解明する番組。月刊GDの発売と合わせ月1回は実験マルシェとのコラボ企画で放送されます。
最新モデルのヘッドデータはこちらから↓
月刊GD2019年9月号より

一人予約できる気軽なゴルフ旅行です↓

短期で上達、GDツアーセンターのゴルフ合宿はこちら↓
