見た目よりも断然ミスヒットに強い
圧倒的な飛距離性能が最大の特徴だけに、飛びを意識して試打しましたが、初速がかなり速く、低スピンで前に進む力がとても強い球が出ます。一般的な7Iに比べると、打ち出しはやや低めですが、26
度というロフトを考えると、申し分のない高さといえるでしょう。(堀越)
飛び系アイアンらしい爽快な弾き感があり、球離れも早いですが、打感は思ったよりも硬さを感じませんでした。これはヘッドのボディが軟鉄鍛造になっている効果でしょう。
装着シャフトの『NSプロ950GH neo』は手元にしっかり感があり、これも球の上げやすさに繋がっています。しなり戻りもスムーズで振りやすいです。
飛距離性能の高さはもちろんですが、ミッドサイズのヘッドで飛び系なのに、UT並みにオフセンターヒットに強いのも、このアイアンの特徴のひとつですね。また、広めのソール幅でヘッドの抜けも抜群です。
とにかくアイアンも遠くへ飛ばしたいというエンジョイ派のゴルファーが、”飛ばす”快感をやさしく味わえるクラブです。(堀越)
球がつかまり過ぎない設定
クラブレングスは長いですが、クラブ重量がやや軽く、スウィングウェートも小さめなので、クラブ慣性モーメントは最近のクラブの平均値に近いです。(松尾)
ヘッドはオーソドックスなフェース形状で、7Iで26度という超ストロングロフトとグースネックが特徴です。7Iを試打しましたが、6I用の『950 neo』が装着され、少し軟らかいフィーリングが出ています。超ストロングロフト+グースネックで飛距離はまさに5Iですが、ライ角度にフラット感があり、つかまり過ぎずフェード系弾道が打ちやすいです。
飛距離だけでなく、見た目のカッコよさも求めるゴルファーに
アイアンが得意なシニアゴルファー数人にフェアウェイから打ってもらうと球が上がりきらず、8Iからのセットでも良さそう。フェース面は硬く打感も硬いですが、弾き感はいい感じで飛距離は出ていました。(松尾)
【総合評価】 飛距離性能 5/つかまり 3.5/上がりやすさ 3.5/ミス許容 4/操作性 3.5 ※5点満点
ヘッド/17-4 ステンレス フェースカップ、軟鉄、ウレタン・マイクロスフィア、タングステン・インナーウェート
ロフト角/26度(7I)
ライ角/60度(7I)
長さ/37.75 ㌅( 7I・NSプロ950GH neo)
シャフト/スピーダー エボリューション for CW(S、SR、R)、
NSプロ ゼロス7(S)、
NSプロ 950GH neo(S)
総重量/約397g( 7I・NSプロ950GH neo・S)
価格(税込)/18万円(6I~PW・5本セット)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年10月1日号より
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