オノフのドライバーには、シャープな「KURO」と、やさしい「AKA」があり、これまでの女子プロはいずれも使用者がいた。しかし、新しい「KURO」を試したとたん、どちらの使用選手も一気にスイッチしたという。
季知姫はそのひとり。新しいKUROを武器にして2年ぶり23度目の優勝を飾っている。
李知姫は234.94Y(2018)→237.47Y(2019)

「スピンが減って前に前に飛ぶようになりました。やさしさを感じられ構えやすいので狙う感じもでます。ティショットで悩まないので気持ちが前向きになってドンドン行けますね」(李)
李知姫スペック
ヒール側と後方に7グラムずつ配し、比較的つかまりの良い重量配分に調整。
李知姫 新しいKUROは、とてもつかまりがよいので、右へのミスを怖がらずに思い切って振れるのがいいですね。それでいて左へのひっかけも出ないからどんどん振れてくる。それが飛距離アップにつながっているんだと思います。

これが新「オノフKURO」。トウ・ヒール・後方のウェートが調整できる
大城さつきも、新しいKUROに替えたひとり。
大城 練習ラウンドで「すごく飛んでるよねっ」て、私のドライバーに興味を持つ人が増えました。自分でも10ヤード以上伸びている感じ。パー5をアイアンで2オンできたり、パー4でも小さい番手で打てるから、ピンにつくことが増えました。ほんと、いまゴルフが楽しいんです!
大城さつきは238.78Y(2018)→243.06Y(2019)

「感覚的に10ヤードは伸びました。今まではパー5でどこに刻むかを考えていましたけど、2オンを狙えることが多くなりました。間違いなく新しいドライバーのおかげです」(大城)
大城さつきスペック
「左を消したい」という大城は、トウ側を重くしてつかまりすぎを抑えている。未勝利ながらステディなプレーで今季予選落ちは2回。飛距離アップを果たし狙うは初優勝。
黄アルムは234.40Y(2018)→237.32Y(2019)

「ドライバーはとにかく飛距離重視。少しでも先に飛べば多少曲がっても短い番手で打てますから。その点では新しいKUROがお気に入りです。もともと球が高いんですが、中弾道になってランが伸びました」(黄)
黄アルムスペック
全体に軽めにしているがほんの少しトウを重くし、つかまりを抑えている。トータルドライビング9位と新ドライバーが威力を発揮
ツアーでは確実にその性能を発揮しているようだ。
飛びの理由は、反発規制の上限に限りなく近づいたから
新しいKUROの開発にあたって、プロからのリクエストは「まずは飛ぶドライバーを」というもの。
これを受け開発チームは反発規制の上限に迫る攻めの設計に着手。今回の攻めたヘッドを完成させた。
ポイントは長くなったパワートレンチ(溝)。これにより、たわみのエネルギーが増幅。そのエネルギーをトレンチ後方のサークル状のリブが受け止め、ボディの余分な変形を抑えることでたわみ効果がアップする仕組みだ。

トレンチ(溝)が長くなったことで反発性能がアップ。トウ、ヒールにもトレンチを加え、ミスヒット時の飛距離ロスを軽減
従来から施されていたパワートレンチが一新。長くなった溝の効果で、大きくたわみ、復元することでボールを押し出し、さらなる飛距離アップとオフセンターヒット時でも飛距離を落とさない性能を有している

トウ、ヒール、後方の3ヵ所に交換可能なウェイトを配置。上下左右の弾道調整が可能になった
新しい「KURO」はシャローバック形状
ヘッド形状はディープバックからシャローバックへ。現代のドライバーの主流をなす形状で、重心が深くなり、やさしくボールが上がりつかまりもよくなった。

KUROの美しいフォルムをやさしくアレンジしたような形状。違和感なく構えられる

カスタムシャフトとして評価の高い「LABO SPEC」を標準装備。クセのないしなりが特徴。ダイワのカーボンテクノロジーを遺憾なく発揮する
従来の精悍でスタイリッシュな印象は残しているが、性能面ではまったく異なるドライバーに仕上がった新しいKURO。群雄割拠のドライバー戦国時代に、新たな有力モデルが登場した。
月刊GD2019年10月号より
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