渋野日向子プロ、河本結プロ、稲見萌寧プロ……若手女子プロはゴルフIQを活かしてパー5で「いい流れ」を引き寄せる。全英女子優勝の前、渋野プロが国内2勝目を挙げた「資生堂アネッサレディス」会場、戸塚CCのパー5攻略について語ってくれた。

女子プロに学ぶ「ゴルフIQ」①はこちら↓

「パー5」で確実にスコアを稼ぐ

渋野 私のスコアの基本はドライバー。だから、パー5は結構重要で、ここで少しでもアンダーにしておけば、パー4のティショットも思い切って打てるので、組み立てが楽になります。

画像: プロ2勝目の最終日、13番のパー5のバーディを解説してくれた渋野プロ

プロ2勝目の最終日、13番のパー5のバーディを解説してくれた渋野プロ

渋野 とはいえ、パー3やパー4というのは、絶対に難しいホールがあるので、ガンガン攻めるだけじゃなく、無理できないホールは、花道とか、フェアウェイの広いところをしっかり狙って、不用意なダボは打たないように気をつけています。

プロ2勝目を挙げた「資生堂アネッサレディス」でバーディを獲った13番・パー5(戸塚CC西コース)。2打目を5Wで打ってグリーン左奥にこぼしたが、これは実は「狙い通り」だったという。寄せやすい場所を計算してのことだった。

── 大胆さと慎重さの絶妙な兼ね合いが好スコアにつながるのだ。

クロスに打たずに狙った場所に真っすぐ打つという渋野プロ

パー5で貯金を作り、難しいパー3やパー4に備えるというのが、プロの標準的思考。渋野プロは、4つのパー5で「2アンダー」を目標にしているという。優勝した全英女子オープンでは、ほぼ目標を達成していた。

画像: クロスに打たずに狙った場所に真っすぐ打つという渋野プロ
画像: 狙ったエリアに「真っすぐ立つ」のが基本。斜めに狙うとスタンスがズレやすいからだ

狙ったエリアに「真っすぐ立つ」のが基本。斜めに狙うとスタンスがズレやすいからだ

通常、右にピンがあれば、ティの右側からフェアウェイ左側へ対角線に狙いがちだが、渋野プロは、「スタンスが斜めになるのを嫌い、ティの右に立って真っすぐ打つ」という。

画像: 「ホールに対して、できるだけ真っすぐ立って打つほうが、思い切ってスウィングできて、結果もいい」と渋野プロ

「ホールに対して、できるだけ真っすぐ立って打つほうが、思い切ってスウィングできて、結果もいい」と渋野プロ

若手女子プロたちのパー5攻略法

勝みなみ 「ティショットをフェアウェイに置く、それで8割方OK」

パーの数にかかわらず、ティショットがホール攻略のカギ。狙いめはゾーンで設定しておいて、実際に打つ時は、ピンポイントに狙って打つ。最悪でもゾーン内に残るイメージです。

画像: 狙いどころを明確に決めておく

狙いどころを明確に決めておく

河本結 「3オンか2オンかティショットでプランを決める」

「グリーン周りが難しいパー5は、狙いやすいところから3打目勝負というのを、ティショットの時点で決めています」と河本プロ。メモには、ティショットの狙い目と注意点が細かく書き込んである。

画像: センチュリー21レディス(1番・パー5・480Y/石坂GC)

センチュリー21レディス(1番・パー5・480Y/石坂GC)

画像: 結果や風の情報も書いています

結果や風の情報も書いています

大里桃子 「自信のある100Yを残すように戦います」

パー5で2オンが無理なら、3打目に得意距離を残します。短くても苦手な距離より、好きな100㍎をきっちり打つのが、自分にとっての『攻め』です。

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小祝さくら 「特にグリーン周りを気にする」

グリーン周りが難しい「守るホール」は、「NGゾーン」を詳細にメモし、ショットも事前により具体的に決めて打つ。

画像2: 若手女子プロたちのパー5攻略法

稲見萌寧 「練習ラウンドからパー5の安全な3打目地点を決めておく」

パー5では「安全な3打目地点」を決めておく。そうすることで、ティショットでミスしても、そこに狙うだけでいい。

画像3: 若手女子プロたちのパー5攻略法
画像: 攻めと守り、女子プロはパー5で流れを引き寄せる

攻めと守り、女子プロはパー5で流れを引き寄せる

女子プロに学ぶゴルフIQ「持ち球を武器にする」に続く

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