大MOIは打点ミスに超強い。反面、返りにくいヘッドをいかに味方につけるか!
![画像1: 大MOIは打点ミスに超強い。反面、返りにくいヘッドをいかに味方につけるか!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/337ca8ff6ea203ef4a14f7a02f70e38e552ef267_xlarge.jpg)
芯を外しても。フェースの向きが変わりづらくミスヒットに強い最近のドライバー。まずはクラブの専門家に「上手く使う方法」を聞いてみた。クラブデザイナー・松尾好員さんはこう語る。
「確かに重心距離が長く、重心深度が深いドライバーは、左右MOIが大きくなり、左右の打点ミスに強くなります。とはいえ、そのような重心特性のヘッドはネック軸回りMOIが極大になり、インパクトに向けてのヘッドの返りが遅くなる。スクェアに戻りにくい特性のあるヘッドに対して、プレーヤーがどう対処するかがカギになってくると思います」
ヘッドがブレない、ミスヒットに強い。それが大MOIドライバー
![画像2: 大MOIは打点ミスに超強い。反面、返りにくいヘッドをいかに味方につけるか!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/2fc452bc5944591595254ac2bfa020a9896c8833_xlarge.jpg)
![画像: クラブデザイナー松尾好員氏 「打点ミスに強いですが、フェースの向きが変わりにくいんです」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/454624335ce4aba9ae7617dd4a552c087cb70b3f_xlarge.jpg)
クラブデザイナー松尾好員氏
「打点ミスに強いですが、フェースの向きが変わりにくいんです」
フェースの向きを変えずに、ヘッドを真っすぐ動かす
対処の仕方についてクラブフィッターの鹿又芳典さんは、「だからこそ、ヘッドを直線的に動かすイメージが合うんです。大MOIのヘッドはターンしづらいので、フェースを開閉してヘッドを加速させようとすると、スクェアに当てにくくなります。そうではなく、フェースの向きを変えないようにヘッドをまっすぐ動かすイメージのほうがクラブも出球もコントロールしやすいんです」
![画像: カリスマフィッター鹿又芳典 カウンセリングを主体にしたクラブ診断に、信頼を寄せるプロも多い](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/d743a47187a7ab4ab868d2581b4bf1ae854ae6fb_xlarge.jpg)
カリスマフィッター鹿又芳典
カウンセリングを主体にしたクラブ診断に、信頼を寄せるプロも多い
人気ドライバーのMOI調査。左右MOIは軒並み4300gcm²オーバー
G410(ピン)
![画像: G410(ピン)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/ee260800c0ccf6c99a822bb8441e9909955e0fee_xlarge.jpg)
重心が"極長・極深"で、MOIがどちらも"極大"という2019年度の月刊ゴルフダイジェストD-1グランプリ王者。スウィートエリアの広さは折り紙つきだ。
重心距離:45.2mm(非常に長い)
重心深度:45.4mm(非常に深い)
ヘッド左右MOI:5416gcm²(非常に大きい)
ネック軸回りMOI:9527gcm²(非常に大きい)
「2019年D-1グランプリ」はこちら↓
M5(テーラーメイド)
![画像: M5(テーラーメイド)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/247caeacba54e069652a9bed0ecb7706ffa9d246_xlarge.jpg)
重心深度は標準でネック軸回りMOIが大きすぎず、いまどきの"極大MOI"のヘッドに比べればコントロール性がある。
重心距離:42.3mm(非常に長い)
重心深度:37.3mm(標準)
ヘッド左右MOI:4387gcm²(標準)
ネック軸回りMOI:7492gcm²(大きい)
Mグローレ(テーラーメイド)
![画像: Mグローレ(テーラーメイド)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/1ebe12939f028ca41b2d14b46f0a6d04b3524270_xlarge.jpg)
重心距離が「極長」でネック軸回りMOIも「極大」。フェースの向きもヘッドを真っすぐに出せば、目標へ飛んでいく。
重心距離:43.5mm(非常に長い)
重心深度:41.0mm(深い)
ヘッド左右MOI:4557gcm²(大きい)
ネック軸回りMOI:8273gcm²(非常に大きい)
TS1(タイトリスト)
![画像: TS1(タイトリスト)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/bb1060c0843904cdec2c360f8e76db38ec6909d8_xlarge.jpg)
ヘッドを軽めにして振り抜きやすくしながら、MOIを大きくして当たり負けを抑えたことが、このモデルのすごいところ。
重心距離:37.8mm(標準)
重心深度:41.1mm(深い)
ヘッド左右MOI:4898gcm²(大きい)
ネック軸回りMOI:7480gcm²(大きい)
エピックFLASHスター(キャロウェイ)
![画像: エピックFLASHスター(キャロウェイ)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/1484d758cf047b064732b0527c1f51bce3d218fe_xlarge.jpg)
重心位置が「遠く・深い」という、いまではオーソドックスといえる大MOIヘッド。「AIフェース」と「2本の柱」で鬼に金棒。
重心距離:40.9mm(長い)
重心深度:39.1mm(深い)
ヘッド左右MOI:4623gcm²(大きい)
ネック軸回りMOI:7459gcm²(大きい)
RS F(プロギア)
![画像: RS F(プロギア)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/9ba1f249e883f714e25a43d7f3229f388e099eef_xlarge.jpg)
重心距離が長く、ネック軸回りMOIが大きくてフェースが返りすぎないフェードのF。しかもミスヒットの許容性がある。
重心距離:40.9mm(長い)
重心深度:37.6mm(標準)
ヘッド左右MOI:4667gcm²(大きい)
ネック軸回りMOI:7429gcm²(大きい)
スリクソン Z585(ダンロップ)
![画像: スリクソン Z585(ダンロップ)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/826f4b773ada5668bbcfc6934a754655ec4cdb66_xlarge.jpg)
打点のバラつきをカバーしてくれるカーボンコンポジットによる大型&大MOIヘッド。コンスタントにハイドローで飛ばせる。
重心距離:41.6mm(長い)
重心深度:39.3mm(深い)
ヘッド左右MOI:4608gcm²(大きい)
ネック軸回りMOI:7627gcm²(大きい)
TW747 460(本間ゴルフ)
![画像: TW747 460(本間ゴルフ)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/128a2df3595004832c6904ddc1b8329b9cfee738_xlarge.jpg)
大型(460cc)でありながら、重心深度が標準でネック軸回りMOIは小さめ。見た目のわりにコントロールしやすい。
重心距離:39.6mm(長い)
重心深度:37.4mm(標準)
ヘッド左右MOI:4363gcm²(標準)
ネック軸回りMOI:6841gcm²(やや小さい)
次回の第2回は、増田哲仁プロが教える、いまどきのドライバーで一番飛ばせる「振り上手」なスウィングの仕方です。
月刊GD2019年10月号より
「ヘッドデータはウソつかない」バックナンバーはこちら↓
![画像1: golfdigest-play.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/1d650b0f8593e3bf8b5d3aa6aa9f5583ba7b9afa.png)
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![画像2: golfdigest-play.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2019/09/17/b43cd2f8294fd2558d08494f3142b681177fc146_xlarge.jpg)