「苦手意識」を持つことは、「百害あって一利なし」と伊澤利光プロ。通勤GD「イザワの法則」Vol.23は「アマチュアと決定的に違うパッティングの秘密」をお教えします。

【通勤GD】通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

伊澤利光プロ
1968年生まれ。プロも憧れる美しいスウィングの持ち主。2001年、03と2度賞金王に輝き、2001年マスターズで4位入賞。都内の大崎と碑文谷に「伊澤ゴルフアカデミー東京」を開校。
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GD 伊澤プロ、今回はパッティングについていろいろうかがいたいです。

伊澤 いいですね、やっばりパットは大事ですからね。

GD トーナメントでのパッティングのシーンや、練習風景を見ていていつも思うのは、どうしてプロは、ほぼ毎回「惜しい」パットになるんだろうということです。アマチュアみたいに、ラインが全然違ったりとか、大オーバー、大ショートということはまずありませんよね。プロだから当然なのかもしれませんが…。

伊澤 パットが入るかどうかは、距離感とライン読みの2つで決まりますが、ダントツに重要なのは距離感なんです。プロとアマチュアの決定的な差も、距離感にあります。

GD それは、見た目の距離を、見た目通りに打つ、手の感覚ということでしょうか?

伊澤 それよりも、同じ距離を毎回、同じだけ打つことのほうが大事ですね。例えば、2メートルのパットがあるとして、1球目はオーバー、2球目はジャストタッチ、3球目はショート、みたいな距離感だと、いつまでやってもラインがわからないんです。

伊澤 同じ距離感で打てると「さっきはこの<らい左に曲がったから、もう少し右を狙ってみるか」といったラインの調整ができますよね。練習すればするだけ、それが情報として蓄積するから、ますますライン読みが正確になるわけです。

GD 最初にやらなければいけないことは、距離感を一定にすること、とよく言われますが、その場合、やはり力ップを少しオーバーする<らいの距離感で統一できるのがいいですか?

伊澤 プロの場合は、2メートルのパットで3~50センチ<らいオーバーする感じで打つ人が多いんじゃないでしょうか。でも、ジャストタッチでもまったく問題ありません。(パターの名手として有名な)スティーブ・ストリッカーなんかはジャストタッチで打っていますよね。ルーク・ドナルドもジャストタッチっぽいです。大事なのはオーバーするか、ジャストタッチかじゃなくて、どちらでもいいから毎回同じ距離感で打つことなんです。

GD ただ、その距離感がいちばん難しいのでは…。いわゆる「オ能」の分野なのではないですか?

伊澤 簡単ですよ。距離感というのは、テークバックの「上げ幅」とイコールですから。練習すれば、誰でも身につけられるものです。

GD つまり、「振り幅」で距離感を出すと。

伊澤 ええ。プロのパットを見ていると、1メートルの時には1メートルの素振り、5メートルの時には5メートルの素振りをします。アマチュアの場合は、3メートルでも7メートルでも、「上げ幅」が変わらなくて、ヘッドスピードで距離を調節しようとするから、距離感が合わないんです。

GD 「この<らいの『上げ幅』なら何ヤード転がる」というのを、事前に把握しておけば、実際のラウンドでもそれを再現するだけでいいということですか。

伊澤 もちろん、コースごとに多少の調整は必要でしょうけど、自分なりの「上げ幅」と転がる距離の基準があれば、いっでも距離感を合わせられるはずです。

【通勤GD・今日のポイント】ストロークは手ではなく肩!

イザワの法則/手で動かさないで肩でストローク

ストロ一クの仕方も、ある程度自由だが、手首は使わないほうがいい。また、右わきを締めておくと、自然に肩で打つストロ一クになるので、テークバックの「上げ幅」をコントロ―ルしやすくなる。

画像: 【通勤GD・今日のポイント】ストロークは手ではなく肩!

イザワの法則/グリップは何でもいい

「パットに型なし」とよ<言われるが、グリップに関しては本当に「何でもいい」。プロがクロスハンドで握るのは、手首の動きを抑えるため。ノーマルハンドでできるなら、それでまったく問題ない。

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