アドレスの基本①はこちら↓
いい構えの条件
どこにも力みがなく、誰が見ても美しい
プロコーチ12人に聞いたベスト・オブ・アドレスは「タイガー・ウッズ」

ZOZO選手権で優勝。プロも絶賛、美しいアドレス
両足の上に上体がきれいに乗っている
タイガーのアドレスはスタティック(静かな姿勢)とアスレチック(動き出せる姿勢)が共存している。

内藤雄士
左右の傾きが少なく、自然に右肩が下がっている
上半身に力みがなく、下半身はどっしり。上体が左右に傾かず、左にあるボールに対して自然に右肩が下がっているのがいい

三觜喜一
腰が高いのに重心が低くバランスがいい
アマチュアは重心を低くしようとするとお尻が下がって、動き出しづらいアドレスになるが、タイガーは腰の位置が高いのに重心は低いのがいい。

江連忠
どんな球を打つか明確で自然体で力感がない
アドレスを見れば打つ球が分かるのはバランスがよくて自然体の力感だから。「あのアドレスでこの球!?」というのがない

股関節で上下がきれいに分かれている

青木翔
尾てい骨から首筋にかけ背筋が真っすぐ伸びている
首筋からお尻までが一直線で、足のつけ根部分から前傾しているので、上半身と下半身が分離できている。野球の内野手みたいにすぐ動ける

森守洋
スッと立てておりインパクトで叩けるイメージ
ひざの曲げ具合や背中の伸び具合がちょうどいいので、インパクトで体を使って強く叩けそうな感じがするところがいい

辻村明志
肩の真下にグリップがあり力感がない
ドライバーからウェッジまで肩を持ち上げず、肩の真下に手が自然に垂れ下がっている感じがいい。だから手の動きがスムーズで詰まりがない

目澤秀憲
足の裏の体重が真ん中にあり、すぐに動き出せそう
打つ球に対してはっきりラインを出して構えていて、どんな球を打つときでも体の前後体重配分が変わらずバランスがいい
"タイガー"のアドレスの次は、"シブコ"の始動!

足は常に動ける状態に。「ソフトボールの内野手のイメージで構えます」(渋野)
アドレスに入ると、あまり時間をかけずサッと打つ渋野。それには理由があった。
「アドレスしてからじっとしてしまうと、そこから始動するのは難しいので、なるべく止まらずに流れの中で打つようにしています」
止まっているように見えても足などは結構バタバタしており、手も動かしているそう。一瞬でも完全に静止すると途端に筋肉が硬直し、それを無理やり動かそうとして力むという。

大げさな動きでなくても、本当に微妙に、細かく動きつづければ体は"いつでも動き出せる"状態をキープできる。
「足をバタバタさせる延長線上で、左サイドからスウィングを始動します。悪い時は手を使っちゃうのでお腹とか体をしっかり使って左から押して、右に乗る感じですね」
Topのポイント

左サイド全体で始動して、右に体重を乗せていく。アドレスで足を動かしつづけることで、スムーズに動ける。
インパクトのポイント
右サイドで押し込み、左足に乗る

フィニッシュ後にリバウンドするまで、しっかり振り切る
始動時とは逆に、切り返しは右サイドで押し込み、左足に乗る。しっかり乗れればクラブも振り切れる。
月刊GD2019年12月号より
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