「ティショットがよければ、もっとスコアがまとまるのに…」というゴルファーのために、オヤジさんから“目ウロコ”提案。「頑固おやじのクラブ工房」、第5話です。
【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
前回の話し
Q、置きに行けるドライバーチューンは?
最近、ドライバーで少し狭いホールではOBや林に打ち込んでばかり。少し飛ばなくなってもいいので、フェアウェイに“置きに行ける”ドライバーにできるチューンはありませんか?(49歳・HC14・自営業)
A、ドライバーの二刀流もあり
「友人のコースヘ行ったら、アップダウンがきついうえに、その日は風がすごく強くて。打ち下ろしのホールなんか、OB連発しちやって…。で、5番ウッドを持ったら、左に巻くわ、向かい風にあおられるわで、林に打ち込んじゃって…。もう散々でした」
「そんな時はアイアンで刻んだほうがマシだな」
「いや、最近ドライバーのポカが多いんで“置きに行ける”ドライバーが欲しいんですよ、飛ばなくてもいいんで。短尺にするとか、何かいいチューンって、ありませんかね」
奴さん、ドライバーが得意で、小技がイマイチ。それでそこそこスコアをまとめていたのが、ドライバーが荒れたんじゃ100叩きになる。結構、切実な要望だな。
「今使ってるドライバー、悪くないはずだから、いじるのは避けたいな。もう1本“お守りクラブ”のドライバー、作ったほうがいいんじゃねえかな。2万円ぐらいでできると思うけど」
「エ、2万円で? それならチューンと同じくらいですね」
「中古のカチャカチャ機能付きドライバーを1本仕入れて、少し手を加えるだけでいい。それを3番
ウッドと差し替えればいいよ」
ドライバーを二刀流にして、使う場面を考えて選んでいると、アタマを使ってるみたいでカッコイイ、てのもあるよな(笑)。
3番ウッドのシャフトを差す
「でも中古で買うだけでも2万円ぐらいしますよね?」
「お前さんの3番ウッド、カチャカチャ機能付きだろ。そのシャフトがさせる同メーカーのドライバーを買えばいいのさ」
「あ、それで短尺化できる、と」
通常、3番ウッドのシャフトはドライバーより重めで、バランスも取りやすい。
「それに、カチャカチャ機能でロフトやフェース向きも調整できるのがミソ。つかまり具合を変えられるからな」
「なるほど。でもそれなら、ちょうど今使っているドライバーでも取り替えられるんですけど」
「いや、それよりロフトの多いヘッドがいいんだ。持ってるのは10.5度だよな? 12度とかがいいんだよ」
シャフトが短くなる分、ヘッドスピードは落ちる。それに“置きに行きたい”場面では、さらに振れなくなることも想定したい。
「抑えて振っても球がつかまるようにするのは、ロフトを増やすのがベスト。それに、振り方がゆるくなると打点もぶれやすくなるんだが、ロフトが多いと重心深度との兼ね合いでスウィートエリアが広くなる。ミスが減るんだ」
「でも、向かい風とかで、上がりすぎたり、つかまって左に行ったりしませんか?」
「それをカチャカチャ機能でアレンジするのさ。少しロフトを立てると、フェース向きも右を向くから高さもつかまり抑えられる。逆に、右に滑りそうならフェースを左に向けてロフトを増やすとか。いろいろできるんだ」
二刀流なら、右と左、どちらか一方に“保険をかける”セッティングにすることもできる。
「3番ウッドのシャフトにするだけじゃなく、バランス調整で少しはヘッドに鉛を張れる。ウェートビスを換えられるものはそれでも対応できるけど、鉛のほうが安上がりかな」
もちろん微調整は、打ちながら合わせていく必要があるけどね。
月刊GDより(イラスト/コーチはじめ)
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