【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
前回のお話しはこちら↓
Q.最新ドライバーのロフトは小さめがいい?
最近の女子プロのドライバーはロフトが10度未満になってきている、という記事を見ました。今まで10.5度を使ってきましたが、今度買い替える場合は9.5度とかのほうがいいのでしょうか?(47歳・ HC11・会社員)
シャフト頼みは練習量が必要
「オヤジさん、週刊誌で見たんだけど、最近の女子プロはロフト9度とか8.5度のドライバーを使っているんだって。そろそろ最新モデルに買い替えようと思うんだけど、今の10.5度から9.5度とかに変えたほうがいいのかな?」
この常連さん、毎年ドライバーを買い替えるんだが、チューンはほとんどしない。オイラにはムダ使いにしか見えないけどね (笑)
「イヤ、今使っているのはまだキレイだから中古ショップで高く売れるし…」
「クラブとの付き合い方は、そうじゃねえと思うんだけどな。まあイイや、ロフトの話だっけ。悪いことは言わない、ロフトはとにかく多めを選んどきな」
「でも女子プロが…」
「彼女らは豊富な練習量でアッパー軌道をマスターしたり、高く打ち出せるシャフトを使いこなしているから、ロフトが立っていてもつかまるし、キャリーも出せる。シロウトには真似できねえよ」
何が難しい、て、シャフトのしなり戻りで高く打ち出すような挙動をコントロールできるスウィングは、そうそう身につかない。日替わりスウィングのアマチュアだと、安定感のない広角打法になるのがオチさ。
「アマチュアは素直な挙動のシャフトに、やさしくつかまるヘッドの組み合わせがベスト。つかまる要素の基本はロフトなんだから、大きめのほうが絶対いいんだ」
今どきモデルなら12度とかもあるから検討したほうがいい。
カチャカチャで立てるのもアリ
「ロフト12度…だと、スピン量が増えすぎて飛ばなくなるような気がするんですけど」
「そんなのは"吹き上がるフック球"を打ってから言うことさ。スライサーがロフトを立ててスピン量を減らしても、飛ばないスライスになるだけ。まずはつかまえないと、な」
地面にあるボールをアイアンでまともに打てるようになると、ヘッドが上から入って払い打つ軌道が身についている。
それでも今どきのロフト12度ドライバーで吹き上がるなんてのは、ヘッドスピードがダスティン・ジョンソン並みか、よほどカットにこすっているぐらいしかない。
「へんな抵抗感があるなら、こんなのはどうかな。カチャカチャ機能を使って、12度のロフトを1~1.5度立ててみるんだ」
「エ、それなら10.5度のままでいいんじゃ…」
カチャカチャ機能でロフトを立てると、フェース向きが連動してオープンになる。ここがミソ。
「同じ10.5度でも左が怖くない叩ける仕様になる。調子がいいときはヘッドが走ってつかまるし、弾道も高くなるからロフトを立てるセッティング。逆に調子が上がらないときは、立てずに12度のロフトの恩恵を生かしてラクに振れる、て寸法さ」
逆に9.5度ロフトを寝かせるのはどうか、て?
フェースが左を向く感じがして叩けなくなるから飛ばなくなる。ソールの座りも含めて、手元も左に出やすくなるから勧められないな。
「ロフトが大きいモデルは、フェース面も上下に少し広いから安心感がある。それにヘッド重心とかの基本設計も、つかまる傾向に寄せてあるから、アマチュアには絶対オススメなんだよ」
12度以上のロフトバリエーションがラインナップされているのは高機能アスリートモデルに多い、てのもあるな。
ガッツリやさしいモデルだと、表記だけ10.5度の実質12度以上のロフト、なんてのが結構あるけどね(笑)
月刊GDより(イラスト/コーチはじめ)
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