【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
前回のお話はこちら↓
https://golfdigest-play.jp/info/17334233
Q. ドライバーより3番ウッドのほうが飛ぶ、なんで?
3番ウッドだと220~230ヤードは飛ばせるのに、なぜかドライバーでは220ヤードぐらいしか行きません。長すぎて振り切れないのかも。短尺にチューンするのはアリですか? ナシですか?(43歳・HC12・自営業)
シャフトは長すぎ、ヘッドもデカすぎ
こないだ相談にきた常連さんの話。
「オヤジさん、短尺仕様のミニドライバーを買おうか迷っているんですけど…」
「ヘッドも小ぶりの、44インチぐらいのやつかい? なんで?」
この常連さん、大学でゴルフを覚えてシングルクラスまで上達したんだけど、社会人になってからは忙しくて年10回くらいしかラウンドできなくなって、今は90を切れば御の字、てところかな。
「最近、なんだかティショットで3番ウッドを持ったほうが飛ぶなあ、と…。ドライバーが振り切れてないというか、当たっても飛ばない感じなんです。それで、3番ウッドよりは少し長くて、ヘッドも少しだけ大きい感じのミニドライバーを試そうかな、と」
「ああ、テーラーメイドなんかには、最新モデルもあるよな。オリジナルワンだっけ」
「いや、中古でSLDRのミニモデルが安く出ていたんです。ロフト12度、長さ43.5インチで」
「3番ウッドより半インチ長いくらいか。ヘッドサイズも260ccぐらいだし、いいんじゃないかな」
今どきドライバーの45インチ以上、ヘッド体積460ccが振り切れないのは、少しも不思議じゃない。
ヘッド重量を軽くするのも一手
マシンならシャフトを長くするほど、ヘッドスピードは上がる。だが人間はそうはいかない。
「長い棒をヨコに振り回してボールに当てるのは、すごく難しいんだよ。これがカンタンならプロはみんな48インチを使うはずさ。当たらないから合わせにいく、だからスピードが上がらない、てことにもなる。だから、振りやすい長さの限界は人それぞれ、てことでいいんだと思うよ」
「あ、それで迷っているのはミニドライバーを買うほうがいいのか、今使っているドライバーを短尺チューンしたほうがいいのか、ということなんですけど」
短くすることでヘッドが大きすぎると感じなければ、それもアリ。ただしロフトが物足りなくなるかもしれない。
「ホーゼルのカチャカチャ機能付きで、シャフトとロフトを変更できるならいろいろ試せていいと思うよ。フジクラから短尺化用のスピーダーSLKてのも出てるし、それに換えてやろうか?」
シャフトをカットすると、フレックスが硬くなったり、ヘッドの利きが悪くなったりするもの。
「SLK」はトルクを増やしたり先重心にしたりすることでそれらのデメリットを解消しているんだそうだ。
「これ、シャフトやヘッドの重量を増やさないでバランスが出るのがいいんだよ。振りにくさ解消にはクラブ全体の慣性モーメントを下げるのが一番効く。それには重量を増やさないのがいいんだ」
実はヘッドを軽くするだけでもかなり振りやすくなる。
「最近女子プロの間で、ヘッドのウェートビスを外して使うのが流行ってるんだとさ。10グラムぐらいでも軽くなるとメリットが大きいみたいだよ」
「芯を外した時の当たり負けとか気にならないんですかね?」
「芯の広さは重心設計とかで大丈夫なんだろうよ、今どきのは。で、どうする?ご予算次第だけど、まずはヘッドのウェート外してみるかい、タダだから」(笑)
月刊GDより(イラスト/コーチはじめ)
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