
【指導】堀川未来夢プロ
2019年ツアー選手権を制しツアー初優勝をメジャーで飾る。FWは3番、5番、7番の3本を入れる
イメージは払い打ち。
でも実際は
やや上からクラブは入ってくる
フェアウェイウッドの軌道を作る上で最も大事なのは"最下点"だと堀川は言う。
堀川 FWの最下点は、構えたときのボール位置になります。つまり、軌道はやや上からです。長いインパクトゾーンを作るという意味では、払い打ちのイメージを持ってもいいですが、実際は少し上から入ってくるということは忘れないでください。

「打ち込む意識はもたずに、最下点でボールをとらえるイメージを持つことからはじめましょう」(堀川)
最下点の考え方については、
堀川 FWはドライバーとアイアンの中間です、ですが、クラブによってスウィングを変えているわけではありません。ボール位置が変わることで自然と最下点が変わるだけです。

最下点は、ドライバーはボールの手前、アイアンはボールの先。ボール位置が変わるだけでスウィングを変えているわけではない
堀川 ボール位置が左にあるドライバーは最下点がボールの手前に、やや右寄りに置くアイアンは最下点がボールの先になります。そのふたつの間に置くFWは最下点がボール位置というわけです。

フェアウェイウッドはスウィングの最下点にボール
「FWはウッド系なのでドライバーよりの感覚、つまり払い打ちっぽくなりますが、それはあくまでイメージ。ボール位置が最下点になるのでクラブはやや上から入ります。最下点をボールと考えることでミスヒットが少なくなります」
ゆるやかな入射角でクラブが入ってくることがFW成功の秘密というわけか。
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youtu.beやや上から入る構えを作る
素振りで最下点を確認しよう
芝が飛んだところがボール位置
最下点でボールをとらえるために、基本はアドレスだと堀川プロ。

堀川 最下点でとらえたいなら、最下点にボールをセットすればいいんです。しかし、多くの人はヘッドにボールを合わせてから、足を開きアドレスします。これでは最下点にボールがセットされているか分かりません。
堀川 方法としては、ボールの離れたところで何度か素振りし、そこで芝が飛んだところが最下点と考えてください。その場所が分かったら前進してヘッドをボールに合わせます。
ボール位置を決めてからアドレスを作ることで、最下点が狂いにくくなる。また、ボール位置以外にも注意点があるという。
堀川 FWは飛距離を求めると力が入りやすい。力みをとるためにも、胸の前からストンとクラブを下ろしてから構えるのもおすすめ。力みが取れてリラックスしますよ。
Point① クラブはストンと上から下ろす

飛ばしたい! という気持ちが強いと体に力が入りやすい。力むとスウィングのリズムや軌道が崩れる。上からポンとクラブを下ろしてから構えるだけで余計な力みがとれる
Point② 真上からボールを見る

左右どちらかに傾かないように。横からのぞき見るのはNG
真上からボールを見て、地面に対して垂直に構える。アイアンは左から、ドライバーは右から見るが、フェアウェイウッドはその中間。肩と腰のラインが水平になるよう心がける。
Point①、②を意識して、張りのあるアドレスを作りましょう!

大きな体重移動はいりません!
内側に力を入れてその場でクルッ!
堀川 先ほど、最下点でボールをとらえられるアドレスを作りました。にもかかわらず、飛ばそうと思って大きな体重移動をすると、クラブがそこに戻りにくくなってしまいます。
堀川 体重移動は極力抑えてその場でクルッと回転することが大事です。意識としてはつねに足裏の内側に力をかけることです。土踏まずで地面をつかむ感覚があると、左右に流れる動きが抑えられます。

体重移動は極力せず、その場で回転するためには足の内側に体重をかけてスウィングする。土踏まずで地面をつかむようにすると、足裏がめくれないので、左右のブレが抑えられる
体重移動が抑えられると、スウィング中にいくつもメリットがあると堀川は続ける。
堀川 ひとつ目は内側に体重を乗せているのでひざが流れなくなること。ふたつ目は股関節に体重が乗るようになることです。左右に流れなくなるので力が逃げず、自然と股関節に体重がのります。内側に体重を乗せて回転することで再現性が高くなり、最下点でボールをとらえやすくなるんですよ。
体重移動を抑えると"ひざが流れない"

内側に力が入ってくるので、ひざが流れにくくなる。体の軸がブレてインパクトで最下点にヘッドが戻りにくくなるのを防ぐことができる。
体重移動を抑えると"股関節に体重が乗る"

足の内側で踏ん張るスウィングができれば、股関節に体重が乗り、左右に力が逃げなくなる。股関節にシワができれば股関節に体重が乗っている証拠。
注意!!
体重移動が大きくなると軸ブレして最下点がズレる!

体重移動が大きく体が左右に動くスウィングだと、インパクトの再現性が低くなり、ダフリやトップのミスになる。「飛ばしたい!」という気持ちが強くなり、足の裏がめくれるようなスウィングはNG。
目指すは、軸ブレしない堀川プロのスウィング!




週刊GD2020年3月10日号より
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