グリーン周りから寄せワン率が上がれば100切り達成もグッと近づくはず…。ということでプレーヤー目線の分かりやすいレッスンに定評がある中井学プロに、アプローチのザックリをなくす、とっておきの方法を教えてもらいました!
画像: 【指導】中井学プロ プロコーチとして活躍しながら40歳をすぎてプロテストに合格。プレーヤー目線の実践に役立つレッスンが人気。UUUM所属

【指導】中井学プロ
プロコーチとして活躍しながら40歳をすぎてプロテストに合格。プレーヤー目線の実践に役立つレッスンが人気。UUUM所属

まずは、バウンスをもっと信じよう

せっかく花道からの絶好のライだから寄せたい。そんなときほどザックリが出てしまうもの。

中井 それはきっちりクリーンに当てようと思っているからです。ウェッジの刃をボールと地面の隙間に入れようとするから、ヘッドを斜め上から下ろしてしまう。それがザックリの原因です。

── でも上手い人はダウンブローでクリーンに打ってますよね。

中井 それが勘違いなんです。基本的なピッチ&ランならヘッドは上から入れずに、横から入れて、ボールのちょっと手前からダフリながら打てばいいんです。

画像: 「ほとんどコックしません。ボールの手前からザザーッと払い打ちます」(中井)

「ほとんどコックしません。ボールの手前からザザーッと払い打ちます」(中井)

── ダフリながら打つ?

中井 ウェッジはバウンスがあるから、横から入れればダフっても滑ってくれます。上から打つから芝に刺さってミスになるんですよ。

超ワイドスタンスの「ウェートシフト打法」
これならザックリしませんよ

下半身を動かせば手打ちにならない

横から払い打ってソールを滑らせればいいと言われても、それが簡単にできないから問題だ。

中井 手を使って横から払い打とうとしても上手くいきません。ヘッドを低い位置で横移動させるには、左右のウェートシフトを増やして打てばいいんです。

── アプローチで体重移動ですか?

中井 ヘッドを上下動ではなく横移動させるために自分が左右に動く。単純な発想ですよ。具体的にはスタンスを肩幅よりも広げて立ち、右から左へとシフトしながら打つ。このときに手は何もせずクラブを持っているだけというのがポイントです。

超ワイドスタンス①ドライバーより足幅を広げる

画像1: 超ワイドスタンスの「ウェートシフト打法」 これならザックリしませんよ
画像: まずは「超ワイドスタンスで払い打ちの感覚をつかみましょう」

まずは「超ワイドスタンスで払い打ちの感覚をつかみましょう」

超ワイドスタンス②右足内側で体重を受け止める

画像2: 超ワイドスタンスの「ウェートシフト打法」 これならザックリしませんよ

シフトが足りないと届かない

画像3: 超ワイドスタンスの「ウェートシフト打法」 これならザックリしませんよ

最後まで左に移動し続ける

画像4: 超ワイドスタンスの「ウェートシフト打法」 これならザックリしませんよ

── ダフらないためには軸を動かさないことが大切だと思っていましたが…

中井 その意識があるから下半身を止めてしまって手打ちになるんです。手でクラブを振っているうちはアプローチのミスはなくなりませんよ。下半身でクラブを動かせばソールが滑るからミスにならないんです。

ウェートシフト打法のポイント①
クラブを持たずにシフト運動の確認!

画像5: 超ワイドスタンスの「ウェートシフト打法」 これならザックリしませんよ

右に移動しながら左手を右足に向かって伸ばし、次に右手を左足に向かって伸ばしながらシフトする。

ウェートシフト打法のポイント②
ボールから離れてドライバーのように構える

画像6: 超ワイドスタンスの「ウェートシフト打法」 これならザックリしませんよ

超ワイドスタンスで重心を下げて構えるから、当然ボール位置も遠くなる。ボールに近く立つとインパクトがつまってしまって払い打ちできない。

ウェートシフト打法のポイント③
ワイドスタンスは下半身が動かしにくいから注意

画像7: 超ワイドスタンスの「ウェートシフト打法」 これならザックリしませんよ

せっかくワイドに構えても下半身が動かなければ意味がない。上体を傾けたり、腰が引けたりしないように、足幅の中でしっかり左右にシフトすること。

ウェートシフト打法のポイント④
軌道はゆるやかなインサイドイン

画像8: 超ワイドスタンスの「ウェートシフト打法」 これならザックリしませんよ

クラブを手でインサイドに引っ張ったりしないよう注意。手は何もしないで下半身で振れば、自然にゆるやかなインサイドイン軌道になる。

ウェートシフト打法のポイント⑤
最後まで両手の形を変えないで打つ

コックのクセがある人は、両手の形をアドレスから変えないように意識すること。手元は固めてしまうくらいのイメージを持つといい。

アバウトに打つことが大切
ボール位置とか細かいルールは必要ありません

これだけワイドスタンスだとボール位置に迷いそうだが、

画像: このボール、全部打てます!

このボール、全部打てます!

中井 この足幅の中ならどこに置いても大丈夫です。きちんと大きくウェートシフトできればヘッドは長く滑るから、どの球も打てます。右に置けば球は低く出て、左に置けば高くなる。それでだいたいの状況は寄せられますよ。

画像: 左のほうに置いたボールを、フェースを開いて打てばロブショットになる。すくい打ちをしなくていいから簡単

左のほうに置いたボールを、フェースを開いて打てばロブショットになる。すくい打ちをしなくていいから簡単

── 練習ではなく本番もこの打ち方でいいのでしょうか?

中井 ザックリが100%出なくなるまでは、コースでもこれで打ってください。自信がついたら足幅を少しずつ狭くしていけばいい。足を閉じても同じようにシフトを意識して振れば、シフトが回転に変わるので上手く打てるんです。

中井 大切なのはいろいろと考えすぎないこと。軸とかボール位置とかいろいろとルールを作ってしまうから、動きが硬くなってミスをするんです。アバウトに、ある程度いい加減に打っても大丈夫ということが分かったら、アプローチが楽しくなりますよ。

最終目標はコレ!

同じ振り方で足を閉じれば、シフトが回転に変わる

画像: 小さくシフトします!

小さくシフトします! 

「ワイドスタンス打法」ができるようになってザックリが出なくなったら、スタンス幅を少しずつ狭くしていく。最終的には足を閉じてもワイドスタンスのときと同じ動きをすれば、自然とシフトが回転に変わって上手く打てる

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