飛距離が伸びる4モデル
地面からの反力を利用しやすい。"踏み込み"派には硬めソール!
後藤 ソールにはソフトスパイク、スパイクレスの2種類がありますが、ソール自体の硬さも重要。硬いほうが踏み込んだときに力が逃げないので、力が伝わるんです。
①
プロSLカーボン(フットジョイ)
本革にカーボンプレート。高いけど納得の品質
タイプ/スパイクレス
重量/381㌘(27㌢)
サイズ/24.5~27.5㌢
価格/3万8500円
後藤 ゴルフシューズとしては高価で、プロや競技ゴルファーしか手にとらないと思いますが、履いてみると「このくらいは仕方ない」と思うくらい性能が高いです。
アッパーは防水処理が施されたソフトな天然皮革、ミッドソールにはカーボンファイバーを採用。インフィニティアウトソールで地面を確実にグリップする。
有名スポーツシューズで採用されているオーソライト社のインソール。通気性とクッション性に優れている。
②
ゲルコースデュオ ボア(アシックス)
この値段でこの性能なら間違いなく買い
タイプ/ソフトスパイク
重量/417㌘(27㌢)
サイズ/25~29㌢
価格/1万9800円
後藤 ソールにしっかりした硬さのあるスパイクだが、アッパー素材は柔らかく軽さがあり、履き心地はスパイクレスのよう。歩くときはランニングシューズ、打つときはゴルフシューズ。この値段なら買いです。
ランニングシューズで実績のある軽量ミッドソール「フライトフォーム」をゴルフシューズで初めて搭載。軽量ながら優れたクッション性と衝撃緩衝性を実現している。
③
スターテック GF(コンバース)
フィット感が高く靴の中で足がズレない
タイプ/スパイクレス
重量/320㌘(26.5㌢)
サイズ/23~29㌢
価格/1万5400円
後藤 1984年発売のバスケットシューズ「スターテック」をゴルフ使用にアレンジ。スパイクレスの中ではソールが硬めなので、ショット性能は高く、本気度がうかがえます。
土踏まずがシューズにがっちりはまり、ズレる感覚がまったくない。
④
ゴーゴルフプロ4(スケッチャーズ)
ソールが硬くねじれないので力が逃げない
タイプ/ソフトスパイク
重量/453㌘(27㌢)
サイズ/25.5~32㌢
価格/2万350円
マット・クーチャーらと共同開発しているスケッチャーズの最上位モデル。耐久性とグリップ力が高いボトムプレートで、スウィング時の力を逃がしません。
後藤 今回テストした中でソールの硬さNo.1。地面をしっかり押せるが、スパイクの鋲がソール面からあまり飛び出ていないので、雨の日は滑らないよう注意したい。
傾斜地に強い5モデル
グリップ力抜群で滑り知らず。芝を掴んだら離さない
後藤 スパイクレスよりソフトスパイクのほうが、やはり滑りにくい。とくにスパイクの鋲がソール面から飛び出たタイプや、鋲の間隔が広いタイプは斜面にも強いです。
①
ツアーX ボア(フットジョイ)
ソール外側に配置された鋲が芝を噛む
タイプ/ソフトスパイク
重量/415㌘(27㌢)
サイズ/24.5~27.5㌢
価格/2万9700円
フットジョイのツアーモデル。中央部とサイドを硬い素材で覆うことでショット時の安定感を生み、足が当たる部分はクッション性の高い素材を使用。
後藤 スパイクの土台が広く地面を噛んでいる感覚があり、内側への倒れにくさ、踏ん張り感は今回テストした中で最高。
②
ネクスライト 007 ボア(ミズノ)
鋲の向きが左右非対称。がっちり地面をとらえる
タイプ/ソフトスパイク
重量/294㌘(26.5㌢)
サイズ/24.5~29㌢
価格/1万7600円
ソールの薄肉化とスパイク鋲の改良で軽量化。柔らかいアッパー素材に、クッション性とフィット感の高いインソールを組み合わせ履き心地も向上。
後藤 右足はテークバックで右にブレないように、左足はインパクトで左の壁がつくれるように鋲の爪の向きを変えている。
③
エアロスポーツボア(キャロウェイ)
鋲の位置が計算されていて滑り知らず
タイプ/ソフトスパイク
重量/283㌘(25㌢)
サイズ/24.5~28㌢
価格/オープン(実勢1万5950円)
日本人の足型を研究して開発された新ラスト(木型)を採用。快適な履き心地を実現している。
後藤 鋲の数は7個と少ないが、配置されている場所がいいのか、まったく滑る感じがしない。小指部分が動かないのでフィット感も高い。
④
イグナイトパワーアダプト ケージド(プーマ)
面で足をホールドするのでストレスフリー
タイプ/ソフトスパイク
重量/453㌘(26.5㌢)
サイズ/25~28㌢
価格/1万9250円
ソフトなアッパーを硬い素材で覆うことで中足部が安定。ミッドソールに直接装着されたソフトスパイクにより、全方向のグリップ力とクッション性を生む。
後藤 靴が3層構造になっていて、なおかつ撥水機能付きなので雨の日も安心。
⑤
プロSL コアボア(フットジョイ)
ソール凸部の高さと間隔が絶妙
タイプ/スパイクレス
重量/361㌘(27㌢)
サイズ/24.5~27.5㌢
価格/2万6400円
ソフトな防水人工皮革のアッパーは履き心地がよく、甲と中足部に硬い素材を配置することでスウィング時の足のねじれを抑え、力を逃がさない。
後藤 凸部の高さ、配列が上手く、また前作に比べてヒール幅が広くなり、グリップ力が向上しています。
歩きやすさ抜群の4モデル
飛び跳ねたくなる軽さと柔らかさ
後藤 長い距離を歩くゴルフシューズは、滑らないのはもちろん、疲れにくいことも重要。それにはやはりソールがフラットで歩きやすい軽量スパイクが一歩リードしています。
①
ゲルコース グライド(アシックス)
軽いだけでなくフィット感が高い
タイプ/スパイクレス
重量/343㌘(27㌢)
サイズ/25~29㌢
価格/1万3200円
ソール前足部の深い溝、メッシュ素材のアッパーなど、ランニングシューズの技術をあますところなく搭載したモデル。スパイクレスだがショット時のグリップ力も申し分ないレベル。
後藤 ソールもアッパーも柔らかく、歩きに特化したシューズといえるでしょう。競技向けというよりはエンジョイ志向で、練習場にもいいです。
②
ソレイユ(キャロウェイ)
ゴルフ初心者におすすめ
タイプ/スパイクレス
重量/287㌘(25㌢)
サイズ/24.5~28㌢
価格/オープン(実勢1万890円)
伸縮性に優れたポリエステルを使用したアッパーと、クッション性に優れたラバーを使用したアウトソールでラウンドをサポート。アスレジャースタイルのコーディネートに合わせやすい。
後藤 スパクレスだから軽くて歩きやすく、それなのにスウィング時のグリップがしかりしている。快適性を優先するならオススメのシューズです。
③
ツアーB ゼロ・スパイク バイターライト(ブリヂストン)
甲の高さが日本人向け。軽くてフィット感抜群
タイプ/スパイクレス
重量/299㌘(28㌢)
サイズ/24.5~28㌢
価格/1万5180円
裸足感覚の軽さを徹底追及し、19年のスパイクレス市場で最も売れたシューズ。ミッドソールに高強度・高反発のカーボンプレートを採用。剛性を確保しながらプレーの動きを効率的にサポートする。
後藤 甲の部分のフィット感が高く、ホールド感がありながら、歩く際には邪魔にならない柔らかさがうれしい。スパイクレスだけどグリップ力は高いです。
④
パワークッション706(ヨネックス)
インソールの衝撃吸収素材で足が楽
タイプ/スパイクレス
重量/316㌘(26㌢)
サイズ/24~27.5㌢
価格/1万5400円
衝撃吸収性と反発性を併せ持つ独自の「パワークッション」をミッドソールに採用。また甲部分には伸縮素材、サイドには伸びない素材を使用し、スウィングの安定と歩行時の快適さを追求している。
後藤 シューレースをほどくことなくサイドのファスナーで脱ぎ履きできる。ランチや休憩時に手軽にフィット感をゆるめることができて快適です。
雨の日に強い2モデル
水を弾くだけじゃない。裏地でも水の侵入を防ぐ
後藤 雨の日はもちろん、晴れた日でも朝露に濡れた芝でシューズの中が濡れてしまうと不快なだけなく、スウィングも安定しません。でも大丈夫。雨に強い2足を見つけました。
①
UAスピース4(アンダーアーマー)
クラリーノ+ゴアテックスで水をシャットアウト
タイプ/ソフトスパイク
重量/450㌘(26.5㌢)
サイズ/26~29㌢
価格/2万4200円
軽くて伸縮性のある水に強い人工皮革「クラリーノ」と、防水・透湿性に優れた「ゴアテックス」を採用し、防水性を高めている。
後藤 シュータン部から濡れることが多いのですが、その裏地に防水性の高い素材を使用しているから安心です。
②
エススリー(エコー)
シュータン一体型で裏地にゴアテックス使用
タイプ/スパイクレス
重量/412㌘(26㌢)
サイズ/24.5~28㌢
価格/3万1900円
つま先、中央、ヒールに硬度の違うミッドソールを採用し、適切な柔軟性を与えることでクッション性とホールド感を両立。
後藤 シュータンとサイドを一体化し防水加工を施している。この靴の真価は数ヵ月履いた後の馴染み感だと思います。
ハイカットブームの到来か!?
見た目以上にゴルフ向きな2モデル
①
コードカオス(アディダス)
ローカットは畑岡奈紗やイ・ボミも着用予定
タイプ/スパイクレス
重量/373㌘(26.5㌢)
サイズ/24.5~30㌢
価格/オープン(実勢2万2000円)
「ブーストクッション」採用のミッドソールに、防水マルチレイヤーのニットアッパー、さらに締め付けた際に足の痛みを軽減する機能をまとったBOAレースを採用。写真のミッドカットのほか、ローカットのモデルもある。
後藤 ニット素材で足首まで包み込むフィット感は最高。ただ短い靴下だと着脱時に脱げてしまいます。
②
オールスター GF HI(コンバース)
永遠の定番がゴルフシューズに
タイプ/スパイクレス
重量/446㌘(26.5㌢)
サイズ/22.5~29㌢
価格/1万1000円
横から見るとソールが見えないデザインで、パッと見は「オールスター」そのもの。アッパー素材は布ではなく、撥水性のある人工皮革で、多少の雨にも十分耐えられる。
後藤 足首回りが当たるのがやや気になります。ただ、リゾートゴルフでの短パンとの相性は抜群でしょうね。
週刊ゴルフダイジェスト2020年4月7日号より
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