2017年のマスターズ優勝まで長くテーラーメイドを使い、翌年からキャロウェイと契約。だが、それから2年が経ち、契約フリーを選んだセルヒオ・ガルシア。その理由とは?
画像: 欧州アマ優勝などジュニア時代から活躍。1999年にマスターズでローアマとなり、19歳でプロ転向。以来欧米でツアー優勝を重ねたが、2017年のマスターズで、37歳にして悲願のメジャー初優勝を挙げた

欧州アマ優勝などジュニア時代から活躍。1999年にマスターズでローアマとなり、19歳でプロ転向。以来欧米でツアー優勝を重ねたが、2017年のマスターズで、37歳にして悲願のメジャー初優勝を挙げた

1度ゼロから
考えたかった

ガルシア キャロウェイのクラブは気に入っていたんだけど、40歳になり、体も変わってきているので、もう少し自由にクラブを選びたかったんだよ。自分の思った弾道を気持ちよく打ちたくて、それで、契約フリーの道を選んだんだ。

B・ケプカを初めとするトッププロの中でも自由に好きなクラブを選びたいという理由で、契約フリーを選択する選手は増えつつあるようだ。

飛ぶヘッドを求めて
テーラーメイド シム ドライバー

ドライバーでの現在の持ち球は、低めのフェード。

ガルシア 顔の見た目は基本的には気にしない。でも、左に行きそうなのはイヤ。実際に打った弾道でも、右にふけるミスと左に引っかけるミスがイヤですね。その両方防ぐために、ヘッドがブレにくい大型ヘッドで、重心位置をつかまりのいいポジションにセットするようにしています。

画像: 飛ぶヘッドを求めて テーラーメイド シム ドライバー

ただし、つかまりがいいほどスピン量は増えやすい。元々トップから強烈なためを作りタテにクラブを下ろしてくるタイプのスウィングなので、どうしてもスピン量が多くなってしまう。なので、打ち出しを低くしてコントロールしているという。

プロデビュー当時はタイトリストの『975D』を使用していたが、ホーゼルが長く高重心だったために、ロフトを立てて低く打つフェードが打ち方のベースになったのかもしれない。

以来、ヘッドの進化による低重心化、浅重心化に合わせてロフト選び、重心距離設定を工夫して、つかまり具合とスピン量の適正化を図っているようだ。

クラブはつかまるスウィングで逃がす
ガルシアのドライバ―史

●2000年 タイトリスト975D
●2003年 テーラーメイドR510
●2004年 テーラーメイドr7クワッド
●2006年 テーラーメイドr7 460
●2009年 テーラーメイドR9

●2013年 テーラーメイド R1ドライバー
弾きがいいので、打ち出しが低く低スピンになる

画像1: 【セルヒオ・ガルシア】再びグリーンジャケットに袖を通すために選んだのは、契約フリーという道

●2017年 テーラーメイド M2ドライバー
重心深度が適度に深いぶんつかまりがいい

画像2: 【セルヒオ・ガルシア】再びグリーンジャケットに袖を通すために選んだのは、契約フリーという道

●2018年 キャロウェイ ローグサブゼロ ドライバー
やや浅重心で重心距離は比較的短く、つかまりやすい

画像3: 【セルヒオ・ガルシア】再びグリーンジャケットに袖を通すために選んだのは、契約フリーという道

●2019年 キャロウェイ エピックフラッシュ
ウェイトをヒール寄りにして重心距離を短めに設定

画像4: 【セルヒオ・ガルシア】再びグリーンジャケットに袖を通すために選んだのは、契約フリーという道

●2020年 テーラーメイド シムドライバー
スクエアな顔立ちは構えやすさを演出している

画像5: 【セルヒオ・ガルシア】再びグリーンジャケットに袖を通すために選んだのは、契約フリーという道

契約フリーになるにあたって、そのスピンが多く打ち出しの低い弾道でも、もっと飛ばせるドライバーを求めて、各社を打ち比べたというガルシア。

画像: 「テンセイCKプロブルー80」は先端剛性が高く反応が良く、ため過ぎを防ぐ

「テンセイCKプロブルー80」は先端剛性が高く反応が良く、ため過ぎを防ぐ

ガルシア 現在のツアーで戦うためには飛距離は不可欠ですよね。でも40歳でスウィング改造で時間を取られたくないので、今のスウィングはそこまで大幅には変えたくない。だから今のまま、もっと飛距離が出るとライバーを探して各社打ち比べたんだ。最終的にはテーラーとピンが残ったんだけど、よりスピンが減らせるシムを選んだんだ。

選んだ現在の『シム』もウェイトはヒール寄りで、米ツアーの飛距離ランクも現在5位(316㍎)と躍進中だ。

画像: セルヒオ・ガルシア

セルヒオ・ガルシア

フケない球が打てる
ピン ブループリント

ガルシア 昨年使っていたキャロウェイのアイアンは、ソールが突っかからずにスムーズに抜け、弾道が安定することろが気に入っていた。しかし、今年選んだピンのブループリントは打感がマイルドで、いきなり強い弾道で飛んだりもしないから安心なんだよ。

画像: 2019年キャロウェイエイペックスフォージドMP、2020年ピン ブループリント

2019年キャロウェイエイペックスフォージドMP、2020年ピン ブループリント

また、安定したスピン性能があり、オフセットも小さいのもいいという、ガルシア。

ガルシア スピンが必要以上にかからない、理想のシャフトも気に入ってるよ。

画像: ピン初の小顔マッスルとガルシア専用シャフト

ピン初の小顔マッスルとガルシア専用シャフト

打感がいい
ピン グライドフォージド

ガルシア プロV1との相性も良く、フェースを開いても閉じても違和感なし。

画像: 球の乗りがよく打感がいい

球の乗りがよく打感がいい

画像: フェースにしっかり球が乗る感覚があるウェッジ

フェースにしっかり球が乗る感覚があるウェッジ

ボールとのマッチングがいい
ピン PLDアンサー

すべてを機械で削りだして加工されたプロ専用モデル。

画像: ピン型に再トライ中

ピン型に再トライ中

ガルシア 新しいパットコーチに習い、今はつかまえること重視しています。

画像: 100%ピン本社で加工したパター

100%ピン本社で加工したパター

飛ばしと方向性の
両立を目指したよ

画像: 飛ばしと方向性の 両立を目指したよ

月刊GD2020年5月号より

タイガー、松山、ファウラー、ウッドランドも使うパターと同じ素材
ジャーマンステンレス製削り出しのこだわりパター

画像1: golfdigest-play.jp
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