平均飛距離が伸びるドライバー
メーカー表示で45・75インチと、標準より少し長めの設定ですが、投影面積が大きく、ネック回りがスッキリしているので、長さを感じさせません。(堀越)
慣性モーメントが大きくなればなるほど、ヘッドが返りづらくなり、ボールはつかまりにくくなりますが、FP値の小さいグースネックと、大きな重心角の効果で、プッシュアウトのミスは出にくいです。
インパクトの衝撃に強く、ヘッドが回転しやすいトウ上やヒール下に当たっても、フェースの向きが変わりにくいのが特徴。直進性が高く、多少は芯を外してもフェアウェイに残ってくれそうな安定感があります。
ロフト10.5度で、シャフトはM43(S相当)のモデルを試打しましたが、このスペックだと総重量306 ㌘と、最近のドライバーにしては重めです。反発性能の高さもありつつ、深い重心と重量感で、ボールを押してくれる感覚が気持ちいいです。
このスペックであれば、HS43m/sぐらいがベストで、球の高さも適正です。一発の飛距離よりも平均飛距離重視で、ドライバーに安定を求める人や、ドローヒッターにオススメです。(堀越)
ヘッド慣性モーメントが
極めて高い
クラブ重さは標準的ですが、クラブ長さが長いので、クラブ慣性モーメントが大きくなります。ヘッドの投影面積が大きく、兄弟モデルの「egg 5500」よりもFP値が小さいので、グースネックの度合いがより強くなっています。
「5500」のシャフトと違い、剛性が上がってしっかりしており、方向性がアップしました。重心距離が非常に長く、重心深度も非常に深いので、ヘッドの慣性モーメントが大きく、またヘッドのネック軸回りの慣性モーメントも極大なので、ヘッドの返りが遅いのも特徴です。(松尾)
打点が安定しない人
曲がりに悩む人
ヘッドの返りの遅さをグースネックとしっかりめのシャフトでカバーしており、バックスピン多めの安定した高弾道でまっすぐ飛んでいきます。ただしグース度合いが強いので、HS30台では球が上がりにくいです。(松尾)
【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 3.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 5/操作性 3 ※5点満点
ヘッド体積/460cc
ロフト角/9.5度、10.5度
ライ角/59.5度
長さ/45.75㌅
シャフト/egg EXTREME専用
シャフト(M-43(S)、M-40(SR)、M-37(R))
総重量/約306g(S)
価格(税別)/8万円
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊ゴルフダイジェスト2020年5月5日号より
ヘッドデータはウソつかない
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