数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はキャロウェイゴルフの「マーベリックMAXアイアン」です。

オートマチックに
グリーンを狙える

オーバーサイズのヘッドでトップブレードが厚く、グースネックも強め。見るからにアベレージ向けといった印象ですが、大きく見せない工夫が施され、違和感なく構えられます。(堀越)

画像: 厚いトップブレードで当たり負けせず強い球が打てる

厚いトップブレードで当たり負けせず強い球が打てる

7Iと9Iを試打しましたが、想像していたほど打感は硬くなく、打音も心地いい。飛距離の出る高初速の強い弾道で、球も楽に上がってくれます。

つかまりもよく、オフセンターヒットにも強いので、ミスを怖がらずにオートマチックにグリーンを狙っていけるでしょう。

以前は、プロや上級者などアスリート向けのクラブと、ビギナーやアベレージレベルのエンジョイ派向けでは、ブランドを明確に分けるのが普通でした。しかし、現在は同一ブランドで、それぞれの層のゴルファーをターゲットにしたクラブを発売するのが主流になっています。

画像: 重心距離が長くヘッドの返りがゆるやか

重心距離が長くヘッドの返りがゆるやか

この種のアイアンをクルマの車種に例えるなら、人気の高いSUV的な存在といえるかも。飛びとやさしさに特化した使い勝手の良さは、ゴルフを楽しみたいというエンジョイ派にピッタリ。バッグに並んでいてもカッコイイし、見た目にこだわる人にもオススメです。(堀越)

シニアでも球が楽に上がる

画像: タングステンのインナーウェートで低重心化を実現。グースネックで球がつかまるイメージが出る

タングステンのインナーウェートで低重心化を実現。グースネックで球がつかまるイメージが出る

7I(標準カーボンシャフト)を試打・計測しました。クラブ長さは標準ですが、クラブ重さが非常に軽いので、クラブ慣性モーメントが非常に小さくなっています。ヘッドはキャロウェイらしい輪郭形状で、丸く厚いトップラインと強いグースネックで球をつかまえるイメージが出ています。

フェース面が硬いので打感も硬く感じますが、球の弾きはいいです。兄弟モデルの「MAVRIK」のように超ストロングロフトではないことがむしろ扱いやすく、非力なシニアでもフェアウェイから球が上がります。(松尾)

やさしく飛ばしたい人、見た目にもこだわる人

かつてのビッグバーサのようなやさしさがあります。ヘッドの重心距離が非常に長く、ネック軸回りの慣性モーメントも非常に大きいので、ダウンスウィングでのヘッドの返りがゆるく、フェード系弾道が打ちやすい。(松尾)

画像: やさしく飛ばしたい人、見た目にもこだわる人

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4.5/操作性 3.5 ※5点満点

ヘッド/17-4 ステンレス
ロフト角/30度(7Ⅰ)
ライ角/62.5度(7Ⅰ)
長さ/37.125㌅(7Ⅰ)
シャフト/ディアマナ 40 for Callaway(SR、R)、NSプロ ゼロス7(S)
価格(税別)/12万円(#6~PW・5本セット)
メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

画像: マーベリックMAXアイアン

マーベリックMAXアイアン

週刊ゴルフダイジェスト2020年5月12日19日合併号より

週刊ゴルフダイジェスト2020年5月5日号より

ヘッドデータはウソつかない
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