数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はフォーティーンの「HI-540フォージドアイアン」です。

5Iの高さで
3Iの飛距離が出せる

フォーティーンというメーカーにとって、中空アイアンはまさに“お家芸”といえるクラブ。最近は海外ブランドからも、ややアスリート寄りの中空アイアンが発売されていますが、このモデルはアベレージでも使えるやさしさを兼ね備えています。(堀越)

画像: フォーティーンが得意とする中空構造で高打ち出しを実現

フォーティーンが得意とする中空構造で高打ち出しを実現

5I、7I、9Iを試打しましたが、中空らしい球の上がりやすさがあります。5Iで21度と、アスリートモデルなら3I相当のロフトですが、5Iの高さで3Iの飛距離が出せます。弾きのいい強い弾道ですが、この高さがあれば、少しランが増える程度で、グリーンでも止まってくれるでしょう。

芯はやや広めで、オフセンターヒットにも強いですが、完全なオートマチックタイプではなく、球筋を打ち分けられる操作性もあります。

画像: やや広めの芯

やや広めの芯

ドライバーのHSが40前後で、通常モデルの5Iや6Iだと、最近は球が上がりきらないという悩みのある人や、アイアンは好きだけど、UTがあまり得意ではない人にオススメ。アイアンにやさしさを求めるアベレージなら、スチールではなく、カーボンシャフトをチョイスするといいでしょう。(堀越)

操作性が高く
球がつかまる

7Iのクラブ重さは標準的ですがクラブ長さが非常に長いので、クラブ慣性モーメントが大きくなり、クラブ構造的には1WでHS44m/sくらいは欲しいところです。

画像: 球の高さも出るので、グリーンでも止まってくれる

球の高さも出るので、グリーンでも止まってくれる

ただし、試打した「950GH HT」は軟らかめなので、SシャフトならHS40 あれば問題ないでしょう。ヘッドは少しグースネックで、球をつかまえるイメージが出ており、またスコアラインが長いので、アドレスで打ちやすそうにみえます。

また、操作性が良いので、球をつかまえやすい。フェースが硬くインパクト音も高いですが、弾きはいいです。(松尾)

より高弾道で
飛ばしたいゴルファーに

バウンス角がないので、スウィープにスウィングするゴルファーに向いています。クラブ長さを長くしてヘッドスピードを上げ、ストロングロフトアイアンでもより高弾道に攻められるはずです。(松尾)

画像: より高弾道で 飛ばしたいゴルファーに

【総合評価】 飛距離性能 4/つかまり 4.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4/操作性 4 ※5点満点

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

ヘッド/ばね鋼鋼材(SUP10)
ロフト角/28度(7I)
ライ角/61.5度(7I)
長さ/37.75㌅(7I)
シャフト/NSプロ 950GH HT(S、R)、
     FT-26(i S、R)
価格(税別)/7万2000円(#7~#9・3本セット)、
       2万4000円(#5、#6)
※メーカー公表値

画像: HI-540フォージドアイアン

HI-540フォージドアイアン

週刊ゴルフダイジェスト2020年6月2日号より

ヘッドデータはウソつかない
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