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10㍎練習の目的
Q 、10㍎練習なんのためにやってるの?
GD 先日発売された『打ち方は教えない。』の反響はいかがですか?
青木 どうもありがとうございます。おかげさまで評判がよくて自分も驚いています(笑)。
GD そこでですが、著書の中に「すべての基本10㍎アプローチ」という項目があります。全ショットの基本が、10㍎アプローチに集約されているということですが、今回これについて、くわしく教えてもらいたいと思います。
青木 キャリーで10㍎打つ練習のことですね。たしかに僕、これしか教えてないかもしれません(笑)。もちろん、しぶこも10㍎練習をしていましたし、いまでもやってます。
GD 何でこの練習ばかりするのですか。
青木 結論からいうと、ハンドファーストでインパクトするためです。要は、ロフトを立てて打つための練習です。でも、あえてSWを使い、それも10㍎でやるというのがこの練習のミソなんです!
A、ハンドファーストのインパクトを身につけるため
ハンドファーストに打てるとよいことだらけ!
●飛距離が伸びる
●番手通りのキャリーが出せる
●コントロールできる
●風の影響を受けにくい
ハンドファーストでボールをとらえるということは、ロフトが立った状態でインパクトできるということ。そのため、フェースでボールを押し込める、いわゆるインパクトゾーンが長くなり、飛距離のみならずボールをコントロールしやすくなるのだ。
ハンドファーストとは…
インパクトで手元がヘッドより先行
体の回転とともに、手元がヘッドより先行する形でインパクトを迎えるのがハンドファースト。ドライバーからアプローチまで、この形でボールをとらえることが大前提だという。
10㍎練習の理由
Q、どうして10㍎が大事なの?
GD ハンドファーストでボールをとらえるために、あえてSWを使い10㍎の練習が重要とおっしゃいましたが、どういう意味ですか?
青木 ハンドファーストでインパクトするとき、絶対にやってほしくないのが、手先でロフトを立てる動きです。体を使って、ハンドファーストを作ってほしいんです。短い距離だと、手でカンタンにクラブを動かすことができます。逆をいえば、体で打つことが難しいんです。
青木 だから、あえて10㍎練習を繰り返すことで、体で打つ動きを覚えさせているんです。しぶこが以前「タコのように振る」と言ってましたが、飛ばすショットも寄せるアプローチも、動きの大きさが違うだけ。全ショット、タコのように腕は脱力して使わないんです。それと、アプローチはスコアメイクの要。自然と上手くなるので一石二鳥ですよね(笑)
A、体で打つのが難しいから
【ポイント】300㍎も10㍎も体の使い方は同じです
ボールを遠くへ飛ばすときも、ピンへ寄せるときも、手先で打つのではなく「体が主役」「腕は脇役」となってスウィングするのが基本だという青木コーチ。
ちなみに“しぶこ”は3ヤードでやっている
いまは、キャリーを3㍎にして練習をしているという渋野。「10㍎に慣れてきたら、距離が短いほうが難易度が上がるので、いまは3㍎で練習させてます」(青木コーチ)
10㍎練習の動き方
Q、体を使うってどういうことですか?
GD 体を使ってハンドファーストでボールをとらえるということですが、具体的にどうやって体を使うのですか?
青木 簡単に言うと、腹筋を使って振るんです。イメージ的には、体の中をネジる感じですね。
GD 体というのは、腹筋という意味なんですね。
青木 “みぞおち”から“ヘソ下”辺りの筋肉を使うイメージです。この動きができると、しぶこが言っていた手を使わない“タコスウィング”ができるようになります。
GD 全ショット、腹筋を使って振るんですよね。
青木 はい。スウィングの始動から腹筋を使ってクラブを動かします。とくに、トップからダウンにかけて腹筋をネジって振り下ろすことで、手元が先行するハンドファーストインパクトが作れます。体の大きな筋肉を使って振るのでパワーも出ますし、ロフトを立てて打てるので、飛距離も出てきます。
A、“腹筋”をネジって振るんです
【ポイント】腹筋を意識して振り手打ちを防ぐ
クラブを振るのは腕ではなく、腹筋を回すことで行う。これにより、手打ちや上体の突っ込みがなくなり、さらに体の大きな筋肉でスウィングできるので、飛距離アップにもつながってくる。
しぶこも全ショット“腹筋”を使って振っている
飛んで曲がらないショット力が手に入る!しぶこの10㍎練習法②へ続く
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