【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
【湯原信光プロ】
ツアー7勝、シニアツアー1勝の日本を代表するショットメーカー。とくにアイアンショットの切れ味は、右に出るものはないと言われた。現在は東京国際大学ゴルフ部の監督も務め、後進の指導にも力を注いでいる。
前回のお話し↓
ジャッジの迷い
【Q7】プレー前に攻略ルートを考えても、その通りに行かない
【A】事前に決めるのはナンセンス。1打ごとに最善策を考える
そのホールのベストルートは頭に入れておくべきものですが、ショットの精度や風向きなど状況は刻々と変化します。ハザード位置はもちろん、2打目からはボールのライなども考慮して、「変化に対応した最善策」を考えることこそコースマネジメントです。
【Q8】風が吹くといつもボロボロ。風のジャッジで重視すべきは?
【A】立っている場所、飛ぶ上空、落下地点、3つの風を読むクセを!
風は呼吸するように強さや向きが変わるので難しいのです。私はこの3カ所(今いる所・上空・落下地点)の風が、周囲の地形でどう変化するのかを読みます。近くの谷から吹き上げたり、崖にtぶつかって向きを変えたり、早しに遮られたり、といった地形から読むのです。
【Q9】強烈な日差しで逆行の時、どう対処してますか?
【A】順光より必ず飛ばない。僕の経験則です。
逆行は遠く見えるし、順光は近く見えます。ゴルフ心理的な部分が大きいゲーム。正確な距離が分かっていても、逆光でピンが遠く見えれば無意識のうちに飛ばそうと力が入ってしまうこともあるんです。そうした情報を踏まえ、番手選びに活かすのです。
【Q10】同じホールで同じような当たりなのに大オーバー。なぜ?
【A】気温や湿度、服装でも変わるもの。例えば8Iで120Y~150Yまで違います。
同じ番手はいつも同じ距離だと思っていませんか? 飛距離は様々な要素で変化するもの。寒ければ動きが鈍くなって飛距離は落ちるし、空気が乾燥していれば伸びる。こうした知識を持つだけで距離感はよくなりますよ。
斜面の悩み
【Q11】つま先上がりが特に苦手です
【A】短く握って球に近づく。傾斜の度合いを消すことから。
コースに出ると、ティグラウンドも含めて平らなところはありません。傾斜には、つま先下がり・上がり・左足下がり・上がりの4つがあって、それぞれ対応方法がありますが、私が傾斜で一番大切だと思うことは、「自分のボディバランスを考えて立つ」ということです。
傾斜に沿って立とうとすれば、姿勢を保つだけで大変で、いいスウィングをしにくくなります。地球に対して垂直に立てば、自分の動きを自分でコントロールできるはずです。
もう一つ大切なのが、「クラブを短く持つ」こと。短く持てばそのぶん、ボールに近くなり、傾斜による段差の度合いも小さくでき、易しく打てます。これは、つま先下がりでも同じです。ただ、近づかないと短く持った意味がありませんので、お忘れなく。
いずれにせよ、状況によって「自分ができること」をジャッジし、極力ミスをつみとるべきなのです。
週刊GDより
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