【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
【湯原信光プロ】
ツアー7勝、シニアツアー1勝の日本を代表するショットメーカー。とくにアイアンショットの切れ味は、右に出るものはないと言われた。現在は東京国際大学ゴルフ部の監督も務め、後進の指導にも力を注いでいる。
前回のお話し↓
気づきのために
【Q21】アドレスで固まってしまい、注意されること多数
【A】体のどこかを絶えず動かして!
狙いすます射撃の協議でも選手は微細に動きながらタイミングを合わせます。ゴルフも同じで、足踏みを続けたりワッグルしたりと常にどこかが動いているほうがスムーズにスウィング動作に入れます。
【Q22】ボール位置はいつも一定でいいのでしょうか
【A】状況で変わります。球をさばきやすい位置を見つけて
状況によって構えは変わるものだから、ボール位置も常に一定ではありません。大切なのは、さばける位置にあること。左わき前からみぞおち前の範囲を目安にしています。
【Q23】自然体アドレスの作り方は?
【A】真上にジャンプして両足で着地。これですよ!
自然体とは重力に逆らわず、バランスよくたっている状態。いかようにも動ける体勢です。それは、その場でピョンとジャンプして着地した時の体勢が近いでしょう。
【Q24】スウィングに体重移動は必要?
【A】必要以上に意識しないで。回転で打つことを心がけて。
体重移動の距離はわずかなもので、そこから生まれるパワーもほんの少し。体の回転が生むパワーのほうがはるかに大きいのです。体重移動より体の回転を重視したほうが飛ぶはずです。
【Q25】軸のイメージは必要ですか?
【A】あったほうがいい。私は円柱形の太い1軸
回転運動をスムーズに行うには1軸のイメージが合いますね。軸のイメージはひとそれぞれ。私は体の厚みなどを考慮して太い円柱形をイメージ。その円柱形を中心に体が回る感じです。
【Q26】スウィングはゆっくり、速く、どちらがいいですか?
【A】気にしなくていいんです。切り返しの間が大事
私が振る速さは気にしたことがありません。人それぞれ、自分が上げやすい速度や軌道でいいんです。それよりも、切り返しの間が重要で、間がないとヘッドが正しい位置に収まりません。
【Q27】インパクトでジャンプしていいんですか?
【A】ヘッドが加速してより遠くへ飛ばせますよ
アドレスで曲げていたひざをインパクトにかけてピンと伸ばして地面を蹴り、そのパワーをヘッドに伝えて加速させる方法です。このとき、目とボールの距離を変えないことが重要です。
【Q28】正しいトップの位置とは?
【A】クラブの重さ、フェースの向きが感じられる場所。
どんな上げ方でも、いいトップの位置に収まればテークバックはそれでOK。それは、左手の親指でクラブを支えて、クラブがどんな状態なのかを把握できる位置です。
【Q29】スライス矯正で、「インサイドアウトに振れ」と教わりましたが、直りません。
【A】ボールの右側を打てばフックが出るはずです。
スライス、フックはボールの回転軸の傾きで生じるもの。その傾きはボールのどこを打つかで決まります。ボールの右側を打てばフック回転。軌道ではありません。
【Q30】残り155㍎。8Iでちょうど150㍎なら、どう調整すれば?
【A】ちょっとフックに打つ、これでプラス3~5㍎
微妙な距離感はフェースの開閉で調整できます。ノーマルな構えから、ほんの少しフェースを閉じれば、その分ロフトが立って飛んで、スピンが少なくなるのでランも多くなります。その逆もしかりです。
【Q31】ウェッジ選びの基準はありますか?
【A】100、90、80㍎を番手を変えるだけで打てるセッティング
100、90、80㍎をフルショットで打てるクラブを入れておくと、ショートゲームの精度が簡単に上がるはず。なおかつ、ある程度バウンスがある物のほうがやさしいですよ。
【Q32】転がりのいいパットを身に着けるには?
【A】四角い小箱を打つ練習。
転がりのいいパットには「芯で打つこと」と「フェース面のスクェアヒット」の両方が必要。ボールケースやたばこ箱のような四角い箱を真っすぐ打ち出すドリルが効果的です。
練習はこれだ!
【Q33】スウィング作りに効くドリルはありますか?
【A】何といっても、素振りがいちばん!
球を打たなくても、素振りはいろいろなことを教えてくれます。1Wを逆さにもって振れば、いつもより速く振ることができ、軽い・重いを交互に振ることで“速く振る”感覚を身につけることができます。
テークバックで右足1本、フィニッシュで左足1本立ちで振れば左右の股関節に乗ったバランスのいいスウィングも養えます、これらを連続で振り続ければ、自然と体のじくを感じられるようにもなりますよ。
週刊GDより
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