「これさえできたらあとはどうにでもなる。スウィングの本質の話」今週の通勤GDは、高松志門プロと奥田靖己プロによる名師弟「一行レッスン」です。その第四十六話。

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

ゴルフ芸人 高松志門
1951年生まれ。橘田規に師事し水平打法から独自の理論を展開。多彩な技から‟ゴルフ芸人”の異名をとる。
志門流一番弟子 奥田靖己
1960年生まれ。絶妙な寄せ技を武器に93年日本オープンで尾崎将司を退け優勝するなどツアー6勝、シニア2勝。

前回のお話し

本筋は左振って真っすぐ飛ぶこと

奥田 ポヨヨンもいいですけど、本筋の話をすればやっぱり左へ振って左に行かないのがほんまのスウィングですね。

高松 うん。それがスウィングの本筋の本筋。これさえできたら、あとはどうやったって行けるわけやから。

奥田 左が絶対あかんところで、ティグラウンドの左に立って左に振れたらもういうことなし。例えば川奈の16番で思い切り左に振り抜いて、フェアウェイの左サイドを取れれば、もうすウイングはわかったようなもんです。

高松 ただそういうと、スライスをかけて逃げるとか、初歩的な話と勘違いする人もおるけど、そんなんやない。クラブは左に抜けてるのに、球は真っすぐ飛んでいくというもっと上の段階の話。

奥田 あと、「どのくらい左に振ればええんですか?」いうて聞く人もおるけど、どんだけ左でも構わんですよね。

高松 そうそう。要は回転運動の中での話やから、思い切り左へ振れればええねん。

画像: スウィング軌道は深淵になるのが理想。ボールを真っすぐ直線的に飛ばすには、左に振って深淵を作るしかない

スウィング軌道は深淵になるのが理想。ボールを真っすぐ直線的に飛ばすには、左に振って深淵を作るしかない

奥田 左に振ると左に飛ぶ人は、当たる前に左に体がグっと行ってしまうからポイントが遅れる。そこから左に振るには、左に場所取って遅れた分を、パッとふたをするように手首を返さんと、左に振りようがない。でもこれでは左にしか飛びようがない。

高松 一般の人が「左に振れ」言われて、ばんばん左に曲がったら、同じことが起きてるはずやね。場所取ってふたするスウィングになってるから、ボールは左にしか行かへん。

奥田 つまり、場所を取るすウイングをしている限り、永遠に左に振って左に行かんスウィングは身につかんいうことです。場所を取らんようにするためには、トップが収まるというのが前提になる。

高松 何回か話した、満たしたトップができんとね。トップが大きいとか小さいとかいうことやのうて、金づちで釘打つときみたいに、しっかり釘を打ち込める、力を満たしたトップができとったらそれでええ。野球の盗塁で言ううたら、すぐに盗塁できるような態勢な。球に当たる前に先に体が左に乗ってしもうたら、もう身動き取れんから。

奥田 ぼくらでもやっぱりスウィングが外れだすと、左が怖くなりますからね。そのくらい難しいことであるのはたしか。

高松 オレでもいいときは左へパンと行けるけど、スウィングが外れだしたら、最初からhぢありへ目線が行かへんもん。もう構えた時点で気持ち悪いけど、それでもやっぱり左に振らんと本筋には迫れん。

奥田 はい。理想はクラブの円軌道が先にあって、そこから球が遅れて目標に出ていくように見えることですわね。ラインに対して真っすぐクラブを出していく人は、当たったと同時に球が飛びますから。

高松 いいときは球が「待ってくれ~」言うてヘッドを追いかけるけど、悪いとヘッドが「待ってくれ~」言いだす。本筋のスウィングをすれば、ヘッドが球を追い越して、球はあとから出ていく。とにかく、クラブを左に振って、この感覚を感じてほしいね。

月刊GDより

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