![画像: 左)宮本勝昌プロ、右)石井 忍プロ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/d4f624213713a9f605c2eec203aec55460a8d4c6_xlarge.jpg)
左)宮本勝昌プロ、右)石井 忍プロ
【宮本勝昌】
みやもとかつまさ。1972年生まれ。静岡県出身。ハイフェードを武器に、ツアー12勝をあげた実力者。スティックを腰につけて、腰のターンをチェックするメニューを練習に取り入れている
【石井 忍】
いしいしのぶ。1974年生まれ。千葉県出身。ツアーで活躍する若手男女プロからジュニアまで幅広くティーチングする。エースゴルフクラブ千葉校、神保町校、赤坂校でレッスン活動を展開中
【回転の鉄則】
“腰のキレ”が球をつかまえる
―― この写真のダスティン・ジョンソンのように、プロは下半身が先行して、しっかりと腰が回っていきます。この“腰のキレ”が、アマチュアとの決定的な違いですね。
![画像: ダスティン・ジョンソンはしっかり腰が切れている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/e33e76ff2dbd2e9a0c0e6d7e1d65e9551427071f_xlarge.jpg)
ダスティン・ジョンソンはしっかり腰が切れている
宮本 アマチュアは手打ちの人が多いから、切り返しから腕の力に頼って、クラブを振り下ろしちゃうでしょう。
石井 上手く当てたい意識が強いから、腰が正面を向いたまま、左右にスライドしてスウェイしちゃう人や、腰が引けてしまう人が多いんです。
宮本 手でクラブを下ろすと、上半身と下半身が一緒に動いちゃう。上下のねん転差ができないから、クラブが外からカット軌道で入ったり、上からヘッドをぶつけるようなスウィングになってしまう。
石井 宮本プロが言うように、下半身リードで腰が回転すると、トップからの切り返しで上下のねん転差が最大になり、大きなパワーを生み出すことができます。また、手先ではなく、体全体でボールを押し込めるから、インパクトがブ厚くなる。さらに、手先で合わせる動きがなくなるので軌道が安定し、スウィングの再現性も高くなります。
宮本 ヘッドスピードが上がって、ミート率もアップするから、飛んで曲がらなくなる。
石井 プロがよく言う、腰でボールをつかまえる、という感覚ですね。
【ポイント①】
スウェイや腰引けでは球がつかまらない
「体の正面でボールを当てにいこうとして、腰を回転させず、左右にスライドさせるとスウェイ。上体が突っ込むとインパクトで詰まるから、左腰を後ろに引くと腰引け。どちらも、球がつかまらないし、飛ばせません」(石井)
![画像1: 【回転の鉄則】 “腰のキレ”が球をつかまえる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/d88941f917fba17105585057520de5a0f70b5fe4_xlarge.jpg)
【ポイント②】
腰が使えるとスウィングの再現性が上がる
「下半身リードで腰が回転するようになると、腕とクラブはそれに引っ張られて動くようになります。イメージとしては指を後ろに引っ張って離す“デコピン”の動き。手先で合わせることができないので、再現性が高くなります」
![画像2: 【回転の鉄則】 “腰のキレ”が球をつかまえる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/175d7002e90d0ec6959c75593640a7d78eed94c1_xlarge.jpg)
【バックスウイングの仕方】
ひざ曲げタイプはタテ伸ばす人はヨコ回転
―― ひざを曲げて構えるか、ひざを伸ばして構えるか。アドレスの姿勢の違いで、バックスウィングの最適な腰の回し方が変わると宮本。
宮本 ひざを曲げるタイプは、バックスウィングでクラブを真っすぐか、やや外に上げると、腰がタテに回転して、最適なトップになる。ひざを伸ばすタイプは、インに上げてヨコ回転させると、腰がしっかり入る。両方試すと、自分に合う方法が見つかりますよ。
【ポイント①】
腰が回ればトップがキマる
「バックスウィングで腰が回転すると、トップがつねに同じ位置に収まり、パワーも溜まります。アドレスでひざを曲げるタイプも、ひざを伸ばすタイプも、トップの形はほぼ同じ。右の母指球、右ひざ、右の内ももにしっかり乗れたらOKです」(宮本)
![画像: 【バックスウイングの仕方】 ひざ曲げタイプはタテ伸ばす人はヨコ回転](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/9905c21af23ca9badca48440913e17325ff66066_xlarge.jpg)
【ひざ曲げタイプ】腰をタテ回転イメージ
![画像: 【ひざ曲げタイプ】腰をタテ回転イメージ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/345f00d30a74be5c6dd3ee6591c6cb09c58c3ff8_xlarge.jpg)
【ポイント】
真っすぐ上げると腰が回転する
「ボクや藤田寛之プロ、海外だとミケルソンがこのタイプ。骨盤が寝やすく、腰を横に回そうとすると、クラブが軌道から外れてしまいます。真っすぐか、やや外に上げて腰をタテに回し、右足の内側
に体重を乗せる感じで、いいトップになります」
![画像1: 【ドライバー前編】流れず! 引けず! しっかり回す! 球をつかまえるには腰をクルッと回したい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/8e969e1726a06459704e287015b76001594889cb_xlarge.jpg)
![画像: 真っすぐ上げる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/e7bc4c011cbb7b5fcdeec415ce3d2e0d81e5f63b_xlarge.jpg)
真っすぐ上げる
![画像2: 【ドライバー前編】流れず! 引けず! しっかり回す! 球をつかまえるには腰をクルッと回したい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/c03d82fde12fe62e21a65a72c1aae3f16864d2fa_xlarge.jpg)
【ひざ伸ばしタイプ】腰をヨコ回転イメージ
![画像: 【ひざ伸ばしタイプ】腰をヨコ回転イメージ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/99d876effe3a21a5463dc886b37db4ee7f29492e_xlarge.jpg)
【ポイント】
インサイドに上げると腰が回転する
「石川遼プロやタイガー・ウッズ、アダム・スコットなどがこのタイプ。体の回転に合わせて、クラブをインサイドに上げていくと、腰も素直にヨコ回転していきます。ハーフウェイバックでは、フェース面の角度と上体の前傾角が平行になります」
![画像3: 【ドライバー前編】流れず! 引けず! しっかり回す! 球をつかまえるには腰をクルッと回したい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/2d371f0377705ad4a4cace2d7050bea94c5dd5af_xlarge.jpg)
![画像: インにバックスウィング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/366b3f146fd20959da3aa2e893e98729e0e73fe5_xlarge.jpg)
インにバックスウィング
![画像4: 【ドライバー前編】流れず! 引けず! しっかり回す! 球をつかまえるには腰をクルッと回したい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/6512d7d0945d0871acc46d9e3bc1af0de2844c1b_xlarge.jpg)
【ダウンスウィング】
それぞれのタイプで
右足の使い方が変わる
―― ひざ曲げタイプとひざ伸ばしタイプでは、ダウンスウィングの下半身の使い方、腰の回し方のイメージも変わる。
宮本 ひざ曲げタイプは、ダウンで右ひざを左ひざに寄せるように下半身リード。これで自然と腰が回ります。ひざ伸ばしタイプは、ダウン以降で右足かかとを浮かせないように、べた足を意識すると、腰が回りやすくなりますよ。ヘッドスピードがアップして、ボールがしっかりつかまる感覚がわかるはずです。
【ひざ曲げタイプ】右ひざを近づけよう
【ポイント】
右ひざを左足に近づけていく
「ダウンスウィングでは、右かかとが早く上がってもOKです。右ひざを左ひざに寄せていくように押し込んでいけば、自然と腰は回転します。インパクトからフォローにかけて、右の腰骨がターゲットに向いていくイメージを持つのもいいですね」
![画像1: 【ひざ曲げタイプ】右ひざを近づけよう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/6ce67f52a120c2a98d707c3eccab53909f8e1c41_xlarge.jpg)
【ポイント】
ダウンで右かかとが早めに上がる
「ひざ曲げタイプの特徴は、ダウンスウィングで右足のかかとが上がるのが早く、インパクトでは右ひざと左ひざの距離がグッと近づきます。右足をベタ足のイメージで振ると、体の回転にブレーキがかかって、腰も回りません」(宮本)
![画像2: 【ひざ曲げタイプ】右ひざを近づけよう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/2c9ab48106b3cc569f877290b7ecaecd188dbb28_xlarge.jpg)
![画像3: 【ひざ曲げタイプ】右ひざを近づけよう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/0315b054ed8e10ff333d00bbb97c61f71d1a6d0b_xlarge.jpg)
【ひざ伸ばしタイプ】右足をべた足気味に
【ポイント】
べた足にして両足の間隔を保つ
「ダウンスウィングでは、右足のかかとを浮かせないように我慢して、べた足をキープしたままインパクトするイメージです。これで腰が回りやすくなります。インパクトで左ひざが伸び、フォローでは左の腰骨がターゲットに向いていく感覚です」
![画像1: 【ひざ伸ばしタイプ】右足をべた足気味に](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/34c1230cda90cea500da6d740705a4bbac679c14_xlarge.jpg)
【ポイント】
イメージはべた足インパクト
「ひざ伸ばしタイプの特徴は、ダウンスウィングからインパクトまで、右足かかとを浮かせずにべた足のイメージ。ひざ曲げタイプとは逆で、右ひざと左ひざの間隔は広めをキープ。右ひざを寄せると、腰の回転がブロックされます」
![画像2: 【ひざ伸ばしタイプ】右足をべた足気味に](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/d06d15ddfb6191b1fbe7ed94768eef322d4fd139_xlarge.jpg)
![画像: 石川遼](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/d637f7bd05b620f4095dae5dfe7b478e3c38ecba_xlarge.jpg)
石川遼
「どちらの動かし方が腰を回しやすいかやってみて!」(宮本)
【初級編ドリル】
“2本の棒”が腰の回転を助けてくれる
―― 宮本プロは2本のスティックを使って、下半身の動きをチェックしているという。
宮本 石川遼クンがやっていたので真似しました。彼がやっていることは、絶対にいいに決まってるもん(笑)。
―― 1本はスタンスラインや、ボールのすぐ手前に置き、もう1本はベルト通しに挿す。
宮本 これで素振りをしたり、実際にボールも打ちます。ベルト通しにスティックを挿すと、腰の回転を少し助けてくれるんです。しっかり下半身が使えるようになって、正しい腰の回転が身につきますよ。
【ドリル①】
短い棒を腰につけて長い棒をつま先の前に置く
「長い棒をスタンスの向きと平行に置き、短い棒は体の左側だけに出るようにして、ベルト通しに挿します。まずはアドレスの腰のラインをチェック。短いアイアンならフルショットできて、腰を回す練習にも最適です」(宮本)
![画像: 足元に置いた長い棒:長さ約117センチ重さ110グラム](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/1933588439a00d25a3eb0ced083fa6415cf88e07_xlarge.jpg)
足元に置いた長い棒:長さ約117センチ重さ110グラム
【ドリル②】
短い棒を腰につけて長い棒をボールの手前に置く
「短い棒をベルト通しに挿すのは同じですが、長い棒はボールのすぐ手前に置きます。下半身リードで腰をしっかり回しながら、インパクトゾーンのクラブヘッドの軌道と、ボールがターゲットへ正確に打ち出せているかをチェックできます」
![画像1: 【初級編ドリル】 “2本の棒”が腰の回転を助けてくれる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/4bda76084c77586331b03916b87e09915684f5d0_xlarge.jpg)
【ドリル③】
2本の棒をクロスさせてボール位置を確認
「2本のスティックを十字に重ねて地面に置きます。ターゲットと直角に置いた短い棒をまたいでスタンスを取り、その先にボールを置きます。ターゲットに対して、スタンスをスクェアにセットできているか。ボールの位置は正しいかを確認します」
![画像2: 【初級編ドリル】 “2本の棒”が腰の回転を助けてくれる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/1fdc8ee1f729c7a40f6f9fb99186137ef1111054_xlarge.jpg)
![画像5: 【ドライバー前編】流れず! 引けず! しっかり回す! 球をつかまえるには腰をクルッと回したい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/dd32014d14eecc8ee843783e12fbea79b1627a1f_xlarge.jpg)
![画像6: 【ドライバー前編】流れず! 引けず! しっかり回す! 球をつかまえるには腰をクルッと回したい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/aa6aacce37e201e09a3deefe275079094fc70169_xlarge.jpg)
![画像7: 【ドライバー前編】流れず! 引けず! しっかり回す! 球をつかまえるには腰をクルッと回したい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/ecdcc37b30f66ac71a41da9155b77dee63ef13ca_xlarge.jpg)
![画像8: 【ドライバー前編】流れず! 引けず! しっかり回す! 球をつかまえるには腰をクルッと回したい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/eb5f1791b61817cf9c09e9b00559034c77284e95_xlarge.jpg)
″腰を回転させるドライバーショット”上級者編に続く
TEXT/Toshiyuki Funayama
PHOTO/Yasuo Masuda
週刊GD7月21日号より
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![画像: www.amazon.co.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783386/rc/2020/07/15/09e95a743c9ccb1b81943f832204bd19a7bd3a4d_xlarge.jpg)