数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はプロギアの「RS5ドライバー」です。

切り返しがゆっくりな
ゴルファーにオススメ

プロギアらしい、ブラックのヘッドは端正な顔をしていて、シャープな印象です。フェースアングルがメーカー公表数値でマイナス2度と、オープンの設定ですが、それほど開いているように感じず、構えやすいです。(堀越)

画像: ヘッド後方のウェートで深重心を実現。大きな投影面積で安心して構えられる

ヘッド後方のウェートで深重心を実現。大きな投影面積で安心して構えられる

ロフト10.5度のSシャフトを試打しましたが、ボールのつかまりが適度なので、左へのミスを怖がらずに振っていけます。『RS』の最大の特徴はやはり、飛距離性能の高さ。

この新モデルではより芯が広くなり、オフセンターヒット時でも、強い弾道で飛び出し、飛距離ダウンも最小限に抑えられます。

画像: しなり戻りにクセがないディアマナ

しなり戻りにクセがないディアマナ

標準装着の「ディアマナ」のシャフトはトルクが大きめで、ワッグルするとヘッドがきいているのが伝わり、実際の重さよりも重量感があります。ヘッドの挙動がわかりやすいので、タイミングも取りやすいです。

画像: 芯が高く適正スピンで球が上がりやすい

芯が高く適正スピンで球が上がりやすい

ただ、トルクの大きいシャフトはスウィングのタイプによって、合う合わないがはっきり出やすいので注意が必要。

このスペックだと、HS40~42m/sぐらいで、切り返しがゆっくりなスウィンガータイプ向き。飛距離と安定を両立させたいドローヒッターも使いやすいです。(堀越)

重心深度が深く、ミスに強い

クラブ長さがやや長く、クラブ重さがやや重いので、クラブ慣性モーメントが大きくなっています。前モデル同様にヘッドの横幅が非常に広く、外観から深い重心深度を狙っていることがわかります。

画像: シャローバック形状で球が上がりやすい

シャローバック形状で球が上がりやすい

また、トウ側が高く、アドレスでよりアップライトに感じるのも特徴です。10.5度で標準ディアマナのSフレックス仕様でしたが、シャフトは軟らかめの設定なのでHS42~43m/sくらいで大丈夫。

スウィートエリアが前モデルよりも高く、比較的スピンが入りやすいので、安定した高弾道が打ちやすいクラブです。(松尾)

フェード系弾道で攻めたい人に

投影面積が大きいのでクラブ長さが短く感じられます。ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが前モデルよりも大きくなり、ヘッドの返りがゆっくりなので、球がつかまりすぎず、高いフェード系弾道が打ちやすい。(松尾)

画像: フェード系弾道で攻めたい人に

【総合評価】 飛距離性能 5 /つかまり 4/上がりやすさ 4.5/ミス許容 5/操作性 3 ※5点満点

ヘッド体積/460cc
ロフト角/9.5度、10.5度
ライ角/59度
長さ/45.75㌅
シャフト/ディアマナ FOR PRGR(S(M-43)、SR(M-40)、R(M-37))
総重量/約308g(S)
価格(税別)/8万円
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

画像: RSドライバー

RSドライバー

週刊ゴルフダイジェスト2020年8月4日号より

ヘッドデータはウソつかない
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