【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
前回のお話し
Q、ドライバーの顔の見分け方は?
いわゆる、クラブの顔の良さって、何ですか? ピンのドライバーがカッコいいというと、ベテランシングルさんに笑われました。(32歳・HC14・会社員)
機能美も含む
“味付け”の違い
「3年前にゴルフを始めて、ずっとピンのドライバーを使っています。自分では、カッコいい“顔”だと思っていたんですが、知り合いのシングルさんにそういったら、鼻で笑われて…」
若い月イチゴルファーなんだが、今伸び盛りで、ドライバーを伸長しようと思って、ベテランシングルに相談したんだと。
「いい“顔”っていうのはミズノとかタイトリストだから、目を肥やすためにも、そういったブランドに買い替えろっていうんです。確かにかっこいいとは思うんですけど…」
やれやれ、ベテランさんもムチャいうなぁ。ピンで上達できなきゃ、バッバ・ワトソンはマスターズ、勝てねぇよ(笑)。
「“顔”は“味付け”よ。機能を生かすための構えやすさ、番手を生かすための構えやすさ、番手ごとのつながりが大事。ピンだってミズノだって同じだよ」
直線と曲線が生む
“錯覚”がポイント
クラブヘッドは、アドレスで視線に対して真正面にはおかない。それでいて、目標に対してスクェアに構えられている“気持ち”になれる“見た目”が欲しい。さらに言うと、動かして振り抜くときに、フェースがスムーズにターンするイメージが湧く“見た目”でもあって欲しいんだな。
ウッドでフェースを平らにすると、スクェアのはずが、まず左に向いて見える。“錯覚”なんだが、かといって右に向けてらダメ。フェースに適度なラウンドをつけて解消するのが正解。
そのラウンドの頂点とか、トウのラインとのつなげ方で“顔”が変わる。このノウハウに長けていあのが、パーシモン時代のマクレガー。日本ならホンマだった。どちらも等の逃がし方が上手くて、ホンマはブックフェースでもかぶって見えない。“顔”を作るのが秀逸だった。
メタル時代は平らなフェースが増えたけど、マルマンの「コンダクター」のフェアウェイウッドは絶妙なラウンドで、海外選手も多く愛用していたな。
で、チタンになったら、また丸みがついてきた。曲がりに対するギア効果とか関係なくなってきたけど、構えやすさ、弾道のイメージに対してフェースの丸みは大事なのさ。
ヘッド後方の丸みや頂点の作り方も、もちろん大切。最近なら、テーラーメイドはよくできてるよな。ピンはちょっとフェースが平らっぽい。でもギリギリかぶって見えないから、バランスはいい。
「今度、いろいろなメーカーのをショップで見てきます。見比べるコツ、ありますか?」
「フェアウェイウッドでいくつかの番手を見比べてみな。違和感があったらやめた方がいいよ」
月刊GDより(2015)(イラスト/コーチはじめ)
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