それまで“まあまあ’'打てていたパットのフィーリングが悪くなることは誰にでもあることだ。そんなとき、パターを替えちまうのもいいけど、練習用にイイのがあるんだぜ! 今週の通勤GDは「頑固おやじのクラブ工房Vol.31」

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

画像: 悩んでねぇで 相談に来なっ! 江戸っ子クラブ職人 頑固おやじその道35年、東京下町のゴルフ工房店主。厳しくも愛があって常連客に慕われる。好きな言葉は「鉄は熱いうちに打て」

悩んでねぇで
相談に来なっ!
江戸っ子クラブ職人 頑固おやじその道35年、東京下町のゴルフ工房店主。厳しくも愛があって常連客に慕われる。好きな言葉は「鉄は熱いうちに打て」

前回のお話し

Q、パットの距離感が合わなくなったときは?

久しぶりにラウンドへ行くと、パットの距離感が合わず、全然入りません。ヘッドに鉛を張るとか、いっそパターを買い替えるとか考えた方がいいでしょうか? (42歳・HC12・会社員)

ハンドファースト病

「ショットはそこそこなんですが、グリーン上がからっきしダメで。大オーバー、大ショートの繰り返しで3パットが止まらないんです。パターのヘッドに鉛を貼るとか、何かありませんかね。それと
も、パターを買い替えた方がいいのかな」

ゴルフを始めたのは6年前で、ウチの常連さんに連れられてきたのがきっかけで、オイラが最初か
らクラブの面倒を見てきてるサラリーマンなんだけど、この2カ月、パットがボロボロなんだと。

「そりゃ打ち方がオカシイんじゃねえのかな。ちょっと、そこのパターで転がしてみな」

パターマットで打たせたんだが、一目で原因がわかったよ。

「ああ、やっばり“ハンドファースト病”だな。それ、道具を替えても直らねえよ」

「それじゃ、どうすればいいんですか?」

「オイラが考えた練習用ウェッジで、ちょっと練習すれば直ると思うよ。ほら、コイツだけど」

画像: ハンドファースト病

ハット修正に効く
「チューンウェッジ」

以前、同じ症状に効く特別仕様のパターを紹介したけど、練習だけならもっと手近なものでも代用できる。それがオイラのチューンしたウェッジなんだ。

「ウェッジでパット練習ですか? イマイチ、ピンとこないんですけど……」

「長さはパターとほぼ同じ、刃でヒットするには手元で吊るんだが、ヘッドは重いし、ライ角があるから手元をしっかりさせるようになる。ま、取りあえずコイツを打ってみなよ」

奴さん、最初はアドレスでモジモジしてたけど、打ち始めたらだんだんしっくりきたようで、

「これ、きちんと当たると転がりがいいですね! ストロークが良くなった気がします」

「じゃ、パターに持ち替えてみな。打ち方が変わってるから」

「オッ、入る! というか、転がりがいい!」

パターに替えてもヘッドが出る打ち方になったんだから、当たり前なんだけどね。

「コレ、普通のウェッジとどこが違うんですか?」

「そいつは企業秘密……じゃねえから教えちゃうよ(笑)。パター用グリップを着けてあるのは、わかってるよな。実は、シャフトの先のほう、4分の1ぐらいに砂が詰めてある。で、コルクで栓をしてあるんだ。それと、ネックを曲げてパターと同じようなグース度にしてあるんだよ」

“ハンドファースト病”を直すには、ハンドアップも抑えたい。シャフトの先が重くなっていて、ヘッドのライ角を意識すると、自然に手元が内側の低い位置に来やすいんだ。

「グース度はパターと近いほうがいいんだが、最近は“出っ歯”だらけだからな。AWとかPWのほ
うがいいかも。昔懐かしいグースネックのジャンボモデルなんかがあればベターなんだけどね」

使い古してお蔵入りしているウェッジ、みんな持ってるだろ? シャフトに鉛を貼って振ってみた
ら、効果は大体わかると思うよ。

月刊GDより(2015)(イラスト/コーチはじめ)

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