【伝説の名勝負。ヒーローの足跡】烏山城カントリークラブ。青木功が湯原に送ったアドバイス「勝ち方を身につけろ」1981年関東オープン
「とにかく、うれしい」。公式戦という大舞台で、念願のプロ入り初勝利。でっかい仕事をやり終えた湯原信光が、万感の思いを噛み殺して、最初に発した言葉がこれだ。「まず1勝を挙げる。そして、できたら日本シリーズに出場したい」。それが湯原の今年の目標だったが、2つともこの日同時に達成された。父親と「5年以内にトッププロになれなかったら、家業を継ぐ」という約束を交わしてプロ入り。湯原にはそれだけの自信があった。が、勝てそうで勝てなかった。