開場50周年を迎えた「ゴルフクラブ四条畷」。8年かけて行ってきた施設の全面改修工事が完了し、クラブハウスも新しくなった。従来の趣を残しながら、ゴルファーの動線を重視、「外装、内装、設備と全面的な改修を行いましたが、古いものを新しいものに置き換えることは簡単です。オーナー(大西勉氏)監修のもと、これまでのクラブハウスを設計した渡辺節氏の意匠を壊さないように腐心しました」と有山茂之副支配人。従来の趣を残したまま、ゴルファーの動線を重視した新クラブハウスについて語ってもらった。

「木材と白壁」のコントラストは旧ハウスのイメージのまま

画像: ロビー。階段の曲線が印象的

ロビー。階段の曲線が印象的

旧クラブハウスは、国の重要文化財である大阪市の綿業会館をはじめ、廣野GCのクラブハウスなど、日本近代建築の先駆けとなった渡辺節氏が設計したもの。貴重性が高く、愛着を持つメンバーも多かったため、旧ハウスのコンセプトを踏襲して改修作業を進めたという。「既に使わなくなったオイルヒーターや配管なども、インテリアとして敢えて残しました。また、階段の蹴込板に織部焼きのタイルをあしらったり、ロビーや男性浴室の窓にステンドグラスを入れるなど、ノスタルジックな雰囲気が高まる工夫も施しました」(有山副支配人)

その一方で、時流に合わせた改修も行った。女性施設の拡張がそのひとつ。従来、50個程度だった女性ロッカーの数を120個に増やし、パウダースペースとセットになったシャワーブースを7つ新設。現在は女性ゴルファーの入会や来場が増えている。「一緒に来た男性を待たせないように、シャワーだけを浴びて身支度をされる女性のお客様は多いです。そうしたお客様に少しでも快適に利用していただこうと、シャワーブースを作ったのです」

画像: レストラン。天井と床が「茶と白のコントラスト」で対をなす

レストラン。天井と床が「茶と白のコントラスト」で対をなす

厨房の一部をオープンキッチン化した。ライブ感ある調理風景が、食への満足度を高めるている。老若男女問わず好評だという。近代建築の先駆者、渡辺節の合理主義を現代版に生まれ変わらせた四条畷のクラブハウスだ。

コースの設計は佐藤儀一、その後ベント芝のワングリーンに

1960年、金剛生駒紀泉国定公園内に開場したコースは、井上誠一、上田治、と並んで当時3傑と言われた佐藤儀一。アプローチ名手のトップアマだった佐藤儀一らしいグリーン周りに緩急をつけた山岳コースで、初心者から上級者まで楽しめる。10数年前にはグリーンを高麗からベントにスイッチ、滑らかに転がるグリーンも特徴だ。大阪市内から約30分のアクセス。

画像: 1番 セカンドショットから打ち上げ

1番 セカンドショットから打ち上げ

 

ゴルフクラブ四条畷
所在地/大阪府四條畷市下田原2353
開場/昭和35年4月29日
コース/18H 6809Y P72
コース設計/佐藤儀一
ハウス設計/渡辺節、(リニューアル)㈱TOYSデザイン
ハウス施工(リニューアル)/㈱綜合デザイン
延べ床面積/2648㎡ 構造/鉄筋コンクリート
ゴルフクラブ四条畷公式サイト

画像: コースの設計は佐藤儀一、その後ベント芝のワングリーンに

PHOTO/Tetsuya Okazaki

ゴルフ場セミナー2018年10月号より

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