JGTOが「世界基準」トーナメントコースに認定
「美浦ゴルフ倶楽部」は、JGTO(日本ゴルフツアー機構)が「世界基準」として認定しているコースです。全長は7010ヤード(チャンピオンティ)で、コースレートは73.2(スロープレーティング134)とさすがに戦略性の高さを伺わせます。
グリーンは芝種が「ペンクロスベント」の1グリーンで、スピードも常時9.5フィート前後というクォリティの高さ。微妙なアンジュレーションがあり、グリーンを正確に読めないと、2パットで収めるのが難しくなります。
和風で温かみのあるクラブハウスの設計は、日本が誇る建築家の名匠である吉村順三氏の設計によるもの。同コースは過去に8回、プロトーナメントの舞台になっていて、「日本プロゴルフ選手権」、「日本女子プロゴルフ選手権」という男女メジャー大会の開催実績を持つ、希少なコースでもあります。ハウス内にはトーナメントの開催記念ギャラリーなども設置され、あいにくの荒天のなかでコースに到着した「ゴルフ場調査隊」の気分を盛り上げてくれます。
R.T・ジョーンズJr設計「リスク&リワード(危険と報酬)」の連続
隊長 最寄りの圏央道「稲敷IC」からコースまで10kmと近く、高速を降りてから約10分で到着。「GRAND PGM」のひとつとあって、クラブハウスも風格があります。
隊員 クラブハウスを設計した吉村順三は、モダニズム建築のアントニン・レーモンドにも師事した日本建築家の大家です。ゆったりくつろげる空間に癒されます。
隊長補佐 クラブハウスを一歩出ると、300ヤードで19打席あるドライビングレンジも目に留まります。「美浦ゴルフ倶楽部」の「0番ホール」と呼ばれていて、メンバーなら、クラブ競技のときなどに芝の上から直接打てるそうです。羨ましいですね。
隊長 アプローチ練習場のグリーンも本コースと同じスピードに仕上げてあるとのこと。ラウンド前後にじっくり練習できて、一日コースにいても飽きませんね。
隊長補佐 今日は風も強くチャンピオンシップコースですので、謙虚にレギュラーティ(6109ヤード)で、アウト1番パー4(389ヤード)からスタートしましょう。
隊員 出だしの3ホールは1番が左ドッグレッグ、2番パー5(536ヤード)が右ドッグ、そして3番パー4(372ヤード)がまた左ドッグと、ドッグレッグのホールが続きます。
隊長 ドッグレッグが多いのは、R.T.ジョーンズJrの特徴のひとつですね。ティショットをどのラインで狙っていくのか。頭を使った攻略が要求されます。
隊長補佐 5番パー3(150ヤード)にやってきました。距離は短いですが、約11メートルの打ち下ろしで、グリーンは大小6個のバンカーにガードされています。
隊員 グリーンは左右に広いけど、奥行きが狭くてプレッシャーを感じます。
隊長 今日のように風の強い日は、クラブ選択と距離感が難しいホールですね。
隊長補佐 アウト全体の印象としては、コースは比較的広くて、ティショットを気持ちよく打てましたね。
隊長 まるで「嵐の前の静けさ」といった感じですね。スコアはボロボロですけど(笑)。INにどんなストーリーのクライマックスが待っているのか。午後も楽しみです。
「カップに近づくに従って、ターゲットが次第に狭くなっていくのが、ゴルフコースの本来の姿」というR・T・ジョーンズJrの設計哲学。それが「美浦ゴルフ倶楽部」で見事に表現されていると言えそうです。
また、リスクの高いショットに果敢にチャレンジして成功すれば、そこにはベストルートが用意されている「リスクと報酬」も、同氏の設計哲学であり、特徴のひとつ。
4つのパー3は、すべて違う向きに造られる。フォロー、アゲンスト、サイドウインド…
昼食後、後半のイン9ホールをスタートした調査隊。
隊員 12番パー3は、レギュラーティから119ヤードと距離は短いですが、谷越えでグリーンは砲台になっているので、プレッシャーがかかります。
隊長 コース全体の俯瞰図を見ると分かりますが、4つのパー3はすべて違う方向を向いているんです。風向きの同じホールがないから、クラブ選択や狙いどころを間違えると、大叩きに繋がります。
隊長補佐 私が打ったボールはアゲンストの風に戻されて、手前のバンカーにつかまってしまいました。でも、スリリングでとても印象に残ったパー3です。
隊員 13番パー5は、「リスクと報酬」が端的に表現された、「美浦ゴルフ倶楽部」のシグネチャーホールです。
隊長 左サイドに見える崖を怖がらずにティショットを成功させれば、グリーンまで障害物がなく、ストレートなラインで狙えるベストルートを進めます。
隊長補佐 ティショットを右に逃げると、傾斜のあるライからバンカー越えでグリーン方向を狙っていかなくてはなりません。
隊長 名匠からの挑戦を受けて立ち、バーディを獲れたら気分は最高でしょうね。
隊員 インで私がいちばん印象に残ったのは、15~17番の池が絡む3ホールです。
隊長補佐 左の池がプレッシャーになる距離の長い15番パー3(174ヤード)は、3人ともティショットを右に逃がしてしまいました。16番は短いパー4(284ヤード)ですが、ティショットでグリーン近くまで運ぶか、それとも安全第一で刻むのか。
隊長 17番パー4(378ヤード)もスリリングで挑戦意欲をくすぐられます。
隊長補佐 右ドッグレッグで右サイドには池がありますから、ティショットを左サイドへ正確に打つ必要があります。
隊長 ですが、私も隊長補佐も右の池に打ち込んでしまいました。
隊員 霞ケ浦周辺は冬暖かく、夏は涼しいので、一年中グッドコンディションでプレーが楽しめますね。
隊長補佐 前日はコースに雨が降り続いていたのに、大きめでアンジュレーションのあるペンクロスのグリーンは転がりが抜群でした。さすが、数多くのトーナメントを開催したコースのクォリティといえますね。
隊長 ピンの位置が変われば、難易度も大きく変わるので、何度プレーしても飽きのこないコースだと思います。ゴルフの腕前を磨くには最高のコースです。
美浦ゴルフ倶楽部
茨城県稲敷郡美浦村土浦蔵後2568-19
TEL.029-840-0001
コース・18H・7010Y・P72
設計/R.T.ジョーンズJr.
開場/1993年10月7日
練習場/300ヤード・00打席
最寄りIC/圏央自動車道・阿見東IC
最寄り駅/JR常磐線・土浦駅
公式ホームページはこちら
【ターフコンディション】
グリーン/ペンクロス/3.8ミリ
フェアウェイ/高麗/5ミリ
ラフ/野芝/75ミリ
バンカー/山砂さらさら
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