カジュアル感満載、街カフェのようなクラブハウス

フードコートやモールのようなクラブハウス
「ゴルファーだけでなく、サイクリストやランナーにも寛いでいただけるようにという基本的な考え方ですから、ゴルフ場のクラブハウスとしては必要最低限の施設に留めて設計しています。ただし、必要な動線やアイテムが不足するわけにはいかないので、その点は十分に配慮しています」(パシフィックゴルフマネージメント(株)運営部シニアマネージャー・佐々木浩二氏)
従前のクラブハウスにある重厚感は皆無。スポーツ施設、街のカフェといったカジュアル感満載のハウスである。構造的には、フロントロビー、ロッカー、ショップといったいわゆるゴルファー向けスペースと、 バッグ置き場を挟んでレストランは完全にセパレートされている。

フロントロビー

フロント横にある、ニューバランスのポップアップショップ
入口が全く別なため、ゴルフ以外の一般客も入りやすい。運営自体も、レストランは別会社が共同経営という形での参画である。

レストランテラス

街カフェふうレストラン「JUNGRILAカフェ」。コンペルームはなく、22卓(テラス含む)

屋上にあるバーベキュースペース
浴槽はなくシャワーブースだけだが、ロッカーと併せて、ゴルファーも別途324円を支払って希望者だけが使用する(ゴルフ場利用者以外は540 円)。

男子ロッカー

男性用シャワーブース
多くのゴルファーが自車で靴をスパイクに履き替えて、 受付&精算をして土手を隔てたコースに向かい、そのままホールアウトする。ただし、キャディバッグはゴルフ場側で運搬してくれる仕組み。ハウス自体は簡便な作りだが、天井を高くして狭さを感じさせないなどの配慮をしている。
「ゴルフ場全体の切り口を変えているので、来場ゴルファーには全く新しいものとして映るように工夫しています。レストランの天井の骨組みを見せるようにしたのもそうですが、何より、ハウス全体にペイントを施し、 大きな文字やマークでアピールしていること。ハウスを出てからのコースへの動線上には10ヤード刻みに距離表示をするなど、これまでにないイメージだと思います」(佐々木氏)
建物内部も案内板などほとんどなく、壁へのペイントが主体。大きな文字やマークで分かりやすい。外壁に関しても、ペインティングで表現することで斬新なイメージが強調されている。
建物自体が広告塔の役割も担っているようである。 さらにこのハウスの大きな特徴がランニングコスト。

キャディバック置き場。大きな文字やマーク
「過剰なサービスや空間をなくしたことで、ランニングコストが大幅にダウンしています。エネルギーコストに関しては、通常18ホールのクラブハウスに比べ、1/3近くになっているのではないでしょうか」(佐々木氏)
コース改造と併行してのハウス新築によって、女性が圧倒的に増加し、来場者の年齢も「イメージとしては20歳くらい若返った」(佐々木氏)と感じられると話す。
週末はサイクリストのエイドステーションとしても賑わうという新たな試みに、今後も注目していきたいハウスである。

コース側の土手から見たクラブハウス

7番/439ヤード/パー4 フェアウェイ右が池。バンカーが連なり、正確なショットが必要になる

14番/412ヤード/パー4 ロングヒッターは右、安全に行くなら左フェアウェイが狙い目
KOSHIGAYA GOLF CLUB/OUTDOOR SPORTS PARK
所在地:埼玉県吉川市吉屋525 ☎048-916-2133
ハウス設計者:プランニングワーク(株)
ハウス施工:SMCリフォーム(株)東関東支店
開場:昭和40年12月
公式ホームページ
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