【クラブハウス探訪】「蓼科東急ゴルフコース」高原の大自然に溶け込む山小屋ふうの平屋木造ハウス

2019-12-11

竹内涼子 @ ゴルフへ行こうWEB

長野県茅野市にある「蓼科東急ゴルフコース」。リゾート地のゴルフ場なので、別荘や会員制ホテルとセットで会員になるゴルファーも多い。蓼科東急のクラブハウスは、別荘やホテルが近くなので、来場者の滞留時間が比較的短くなる傾向があるという。しかし、都会の喧噪を離れた非日常が必須テーマだけに、雰囲気作りは重要な課題だ。

周囲と同調するように平屋の木造

画像: 蓼科東急ゴルフコースのクラブハウス玄関 — 蓼科東急ゴルフコースのクラブハウス玄関

敷地内の限られたエリアで非日常を演出する通常のゴルフ場に比べて、リゾートコースはすでに地域全体が都会の喧噪を離れた癒しの空間。

そうした環境の中でのクラブハウスは、周囲の雰囲気に同調しながら、ゴルフプレーへの準備、休憩の場としての機能性も求められる。

「自然の中の建造物として主張し過ぎないように平屋造りの木造で、コンパクト、そしてシンプルな構造が実現できていると思います。35周年を機に内装の修復を行いましたが、基本的に天井や柱、壁などの塗替えが主で、改築等は新たに整備したテラスだけです」（永井正人課長）

画像: 山小屋ふうで落ち着きのあるレストラン。13卓 — 山小屋ふうで落ち着きのあるレストラン。13卓

山小屋ふうの外観に、米松を柱や梁に使用したハウスは年月を経て、むしろ風格が漂うようにも思える。

表玄関を入ってホールに進むと、左はラウンジとレストラン。右はロッカー・浴室スペースと、動線も単純だ。落ち着いたブラウン系の太い柱や梁からリゾートの雰囲気を感じながら、プレーへの準備ができる。ロッカーはオーソドックスながら、上部に細い梁が組まれ、木目調の仕切りを使用することで、ホールやレストランの雰囲気を損なわないようにしている。