身も心も安らぐ高級コース
今回調査隊が訪れたのは埼玉県飯能市にある飯能グリーンカントリークラブだ。
開場は平成元年。いわばバブル景気のさなかオープンしたわけで、バブル崩壊後、同コースも例に漏れず、平成年に民事再生している。ところが、訪れてみると、スタッフは明るくて笑顔にあふれ、とても一度倒産したゴルフ場とは思えない。理由を大﨑光二総支配人が詳しく説明してくれた。

レギュラーティーからも 400Y 近くあるインコースの出だし。ゆるやかに上っているため、表示以上の距離を感じる難度の高いホール
「預託金の返還問題があったので、民事再生はやりました。でも取引業社には今後も取引を継続してもらうため、事前に状況を説明し、債務を支払ったうえで債権者会議を開いた。だからまったく混乱もなく、メンバーさんも退会者は1割程度。日本一美しい民事再生だと雑誌に紹介されました」
当初のコンセプトは高級接待コース。その高品質なサービスをいまも残しているのが、スタッフの明るさの背景にあったわけだ。
「銀座のおもてなしを飯能へ、という思いで従業員教育を徹底してきました」(同)
ベテランゴルファーの皆さん、同窓会コンペの会場を探しているなら、お薦めですよ(笑)
ここにも注目!駅から10分と好アクセス
埼玉県飯能地区のゴルフ銀座にあり、アクセスのよさは抜群。都心から1時間前後でティーアップできる。
クルマの場合は圏央道の狭山日高ICより10キロ15分。電車利用だと池袋駅から特急レッドアロー号で40分、飯能駅南口からクラブバスで10分。クラブバスは7時10分から30~40分間隔で運行中だ。なお飯能駅の近辺には蕎麦のうまい飲み屋や町中華も多く、「メンバーさんの多くは契約ロッカーにクラブを預けて、電車でお越しになっています」(小澤勉支配人)

522Yのパー5。グリーン手前に大きな池があるためレイアップの場所が肝心
コースのホスピタリティが素晴らしいです
とがし隊長 キャディさんが若くて、よく走るし、気持ちいいラウンドでしたね。
T橋隊長 キャディじゃなくCAS(コースアドバイザリースタッフ)ですって。
とがし 20代が多くて、ボクらに付いたCASが30歳で今の最年長だって言ってましたもんね。

グリーンの目に注意!
Tみな隊長 グリーンから出るとき「そちらは足が滑りやすいので、こちらからどうぞ」って、すごく細やかな気遣いをしてくれました。
とがし コースは山の中腹なのに、ほぼフラットで回りやすかったですね。
T橋 オーナーが「70歳になっても歩いて回れるコースを」って注文を付け、大量の土を動かしてフラットに造成したそうですね。
スタッフの心遣いが最高に気持ちいい!
とがし バブル期の高級接待コースは大半が有名無実化したけど、ここは今も高品質サービスが健在ですね。
Tみな それどころか最近、近くにムーミン村ができたので、その雰囲気を出したトイレを35周年記念に新設したって、超びっくりです。

寒い時期にピッタリ!鴨せいろ蕎麦(1705円)温かい鴨南蛮に変更可能なのが嬉しいポイント
T橋 食事も旨いし、風呂もきれい。風呂番のおじさんも大きな声で迎えてくれて気分よかったですね。
とがし ゴルフ場は大人の社交場だから、スタッフが元気で明るいのが一番。その意味で、贅沢な雰囲気を味わいにまた訪れたいなと思わせるゴルフ場でしたね。
飯能グリーンカントリークラブ
〒357-0068 埼玉県飯能市久須美292
☎042-973-0005
18H・7005Y・PAR72
会場/1989年5月1日
設計/フジタ
車/圏央自動車道「狭山日高IC」より10キロ
ターフコンディション
グリーン/ベント(3.8mm)
フェアウェイ/高麗芝(15mm)
ラフ/野芝(45mm)
バンカー/信州産砂(サラサラ)
月刊ゴルフダイジェスト 2025年1月号より