河川敷の概念を超えたプレミアム会員権
KOSHIGAYAは昭和40年(1965年)にTBS越谷ゴルフ倶楽部として江戸川河川敷に誕生しました。設計は、名コースを数々残した富澤誠造によるものでした。営業形態はセミパブリックながら、渡可能な会員権を発行し、個人正会員30万円、平日、家族20万円、法人(2名以上記名式)60万円で募集されました。募集締め切り後の会員数は450名(昭和48年会員名簿発行済)。
TBS越谷は、1968年から1971年の3年間、TBS越谷レディースオープンを開催しました。この大会が、驚くことに、現在の日本女子オープンの前身となります。優勝は樋口久子が3連覇しています。
折からのゴルフブーム、常磐方面で東京に一番近いゴルフ場だったため、連日、多くのゴルファーが詰めかけました。
そんなTBS越谷でしたが、経営会社(株)TSBゴルフ(東京放送系列)は昭和54年に大洋緑化に売却します。しかし、大洋緑化は平成16年に会社更生法を申請、倒産してしまいます。会員権相場は前年の85万円から16万円まで急降下します。平成17年(2005年)、PGMグループに入り、相場は100万円まで盛り返します。
新経営PGMの元、名称を越谷ゴルフ倶楽部に変更しましたが、さらなる不運が越谷を襲います。平成20年10月末日をもって国土交通省の堤防強化工事のため、18ホール(昭和40年開場の上流コース/吉川コース)を閉鎖。昭和41年開場の下流コース/三郷コース18ホールでの営業を余儀なくされます。しかし、PGMは5~6年後に「新生・越谷」を目指すと発表すると、相場は再び盛り返します。閉鎖した吉川コースは9ホールに縮小、三郷コースも堤防工事計画があったため9ホールに縮小し、36ホールあった越谷は18ホールとなることが決定します。
平成25年(2013年)、ゴルフだけでなく、本格BBQ、ランニングステーション、ドライビングレンジからなる「アウトドアスポーツパーク」となり、コンセプトに合ったクラブハウスをオープン。名称もKOSHIGAYA GOLF CLUBとなります。敷居の高かったゴルフのイメージを一変、相場は一気に145万円まで急上昇します。
東京駅からJR武蔵野線・吉川駅まで56分。クラブバスは1日4~5本(季節によって変わる)運行。メンバーフィ(税込み4800円)、年会費/正会員12000円、平日6000円の安さ、さらにPGMグループ約130コースをメンバー優待でプレーできるP-CAP優待制度が利用できます。
(2013年から)18ホールスループレー、フェアウェイカート乗り入れ可能としたことで、ゴルフが抱えるテーマ「高い、遠い、時間がかかる」の真逆をいく、プレーフィが安い、東京から近い、プレー時間が短いの「安・近・短」を実現しました。
メンバー数は18ホールで1300名が適正と言われるなか、KOSHIGAYAは正会員130名、平日(土曜可)180名と極めて少ないプレミアム会員権のため、「売り」が少なく、相場は上がり続けています。
河川敷のゴルフ場は、立ち退き命令を下されるリスクはありますが、「しばらく当分の間は大丈夫であろう」ということから、良いことずくめの好条件が重なり、河川敷の概念を超えた相場となっています。河川敷のため会員の枠を増やすことができないため、今後もプレミアム感は続くと思われます。
KOSHIGAYA GOLF CLUB
埼玉県吉川市吉屋525
TEL 048‐982‐2311
18ホール/6765ヤード/パー72
練習場200ヤード/アプローチ、バンカーあり
コースタイプ/河川敷コース
グリーン/コーライとバミューダの2グリーン
原設計/富澤誠造
会員権/預託金制で譲渡可
開場/1965年
最寄りIC/首都高速・三郷ICから8キロ
最寄り駅/JR武蔵野線・吉川駅(クラブバスあり)
公式ホームページはこちら
KOSHIGAYA GOLF CLUBに関する詳細は、会員権取引57年、成約件数10万件以上をお手伝いしてきたゴルフダイジェスト会員権サービス部まで、お気軽にお問合せください。
最新の会員権相場はこちら