首都ブエノスアイレスは「南米のパリ」
人口の9割以上がヨーロッパ系というアルゼンチン。特にブエノスアイレスは「南米のパリ」と言われ、古き良きヨーロッパの街並みとヨーロッパの移民たちが築き上げた「タンゴ」をはじめとする独自の文化が見事に調和した、洗練された大人の街だ。
ヨーロッパが色濃く残る芸術と文化
ヨーロッパの影響を受けたブエノスアイレスには、日常的に芸術に触れられる美術館や博物館が数多くある。ミラノのスカラ座、パリのオペラ座と並び世界三大劇場とされている「コロン劇場」もその一つ。
英国人が造ったゴルフ場と鉄道。最初のコースは1907年開場
美しい街ブエノスアイレスを中心に発展してきたゴルフ。1816年にスペインから独立後、アルゼンチンは自由貿易によりヨーロッパ各国と積極的に交流。農牧業によって経済発展を果たした。「パンパ」と呼ばれる肥沃な大草原を開拓し、小麦やトウモロコシなどを生産。それらの作物を効率よく貿易拠点であるブエノスアイレスへ運ぶ「鉄道」が必要だった。その鉄道建設に力を注いだのが、英国だ。彼らの鉄道技術に関しては言うまでもないが、元々アルゼンチンとの交流が盛んだった英国が、1890年代に入って自らの資本でアルゼンチンに鉄道を建設。娯楽のためのゴルフ場も、駅の周辺に造った。
少しお洒落してコースへ、振る舞いもスマートなのがブエノスアイレス流
現在国内には240以上、ブエノスアイレス周辺100キロ内には170ものゴルフ場がある。郊外へ車を走らせると、どこまで行っても景色が変わらない広大な土地が広がり、そこに造られたコースはフラットで、フェアウェイの先に広がる空は果てしなく広い。多くは、英国の影響を受け、今もその伝統を守り、マナーとルールには厳しい。お洒落をしたゴルファーが集い、紳士淑女らしいスマートな立ち居振る舞いを忘れない。
プレーの後は赤ワインで乾杯
プレーを楽しんだ後はクラブハウスで19番ホールが始まる。アルゼンチンの良質な牛肉と赤ワインをお供に、ゴルフ談義に花を咲かせる。よく食べ、よく飲み、よく語り…。社交の場としての倶楽部ライフを楽しむのがブエノスアイレス流。
アルゼンチンの旅に「イグアスの滝」も外せない
ブエノスアイレスから飛行機で約2時間ほど北に行くと、世界遺産「イグアスの滝」にも訪れることができる。イグアスの滝は、ナイアガラ、ビクトリアと合わせて世界三大瀑布と言われているが、そのスケールは圧倒的。訪れた人は「世界観が変わる」と言われています。