100年前のラスベガス。人口はわずか25人
もともとは砂漠の中にある西部劇に出てくるような街だったラスベガス。1931年に大恐慌の失業者対策としてコロラド川をせき止めたフーバーダムの建設がはじまり、ダムの完成によって世界最大の人造湖「ミード湖」が誕生。水の確保と広域の電力供給が可能になりましたが、当時のラスベガスはまだ人口2万人ほどのさびれた街でした。
1960年代の後半。ダウンタウンに数件あったカジノバーの統括を任されたニューヨークマフィアのベンジャミン・シーゲルが、この地に一大リゾートホテルを建設することを思いつき、マフィアのボス達から集めた資金をつぎ込み「フラミンゴ」を完成させます。しかし、シーゲルはホテルの開業を前に暗殺されてしまう…。
開業した「フラミンゴ」。ホテルにカジノ、プール、ギフトショップ、ゴルフ場、射撃場から乗馬クラブまで揃った大型リゾートは大当たり。その後、相次いでホテルが建設され、現在のラスベガスが形造られていきました。
1960年代後半、大実業家ハワード・ヒューズがこの地のホテルやカジノの買収、カジノライスセンス法の改正などに取り組み、マフィアを締め出すことに成功。クリーンなラスベガスが誕生したのです。
砂漠に自由に造られたコースは、設計家の個性が光る
上の航空写真のように、砂漠の中に築かれたラスベガスの街と同じように、ゴルフ場も郊外の砂漠に造られています。つまり、もともとは砂漠であった土地にコースが造られているので、元の地形を生かしたコースもありますが、設計家が自由に腕をふるったコースが大多数。
アメリカ本土の中でもグリーンフィが高めですが、そこは、なにごとにおいても華やかさとゴージャスさが求められる観光都市ラスベガス。一度はプレーしてみたいハイクオリティで個性的なゴルフ場をご紹介します。
年末年始はラスベガスへゴルフ旅行!
高級志向なら「カスカタゴルフクラブ 」
ストリップ地区から車で30分。設計はR・T・ジョーンズJrの弟、リース・ジョーンズです。カスカタとはイタリア語で「滝」を意味しますが、その名の通り、ゲートを通ればそこは芝と水に彩られた別世界。圧巻の景色の中でプレーを楽しむことができます。
多数の受賞歴を持つラスベガスを代表するコースのひとつですが、コース自ら「ツアークラス」と言うキャディの質の高さでも有名です。
難易度重視なら「リオセコゴルフクラブ」
こちらも設計はリース・ジョーンズ。ラスベガス西の高級住宅地「セブンヒルズ」に広がるチャンピオンシップコースです。18ホール・7332ヤード・パー72。丘陵地形を活かしたチャレンジングなコースと、高台から眺めるラスベガスの街並みは圧巻です。初心者には難しいので中級者~シングルハンディのプレーヤーにおすすめ。
ちなみにコースレコードはタイガー・ウッズの64。ラウンドしてみればタイガーの凄さが実感できるでしょう。
トーナメントコースでプレーするなら、PGA保有の「TPCラスベガス」
TPC (Tournament Players Club.)とはつまり、PGAが保有しているコースのこと。なかでもTPCラスベガスは数少ないビジターでもプレーができる高級クラブ。
高級クラブらしく、ストリップ地区から車で約20分とアクセスも抜群。設計は殿堂入りの名手レイモンド・フロイドと設計家ボビー・ウィードの共作です。
「死の谷」13番ホールなどトリッキーなホールが多く、挑戦しがいのあるコースがたっぷり。18ホール・7081ヤード・パー71。
J・二クラス設計コースのベスト盤「ベアーズベスト」
「ゴールデンベア」のニックネームで愛された、帝王ジャック・二クラス。彼が設計したゴルフ場は世界中で270以上を数えますが、その中から有名ホールのレイアウトを収集した二クラス設計のベスト盤的コース。ミュアフィールドヴィレッジやPGA WESTなど一度はプレーしたいホールばかりです。
ストリップ地区から車で25分ほどとアクセスも抜群。有名ホールのレプリカとあなどることなかれ、コースは7200ヤード、パー72の本格派です。
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