辛い物が苦手なら中国ルーツ。好きならインドルーツ
地理的にはインドシナ半島にあるタイ。インドシナは「インド+シナ(志那)」、つまり「インド+中国」を意味しています。
はるか昔から、東南アジア地域の国々にとって、タイは貿易の拠点として栄えてきました。北から南からさまざまなモノが行き来するなか、食材や調味料、食べ方など、食についてもさまざまな国の文化がミックスしてきたのです。
たとえば、タイ北部では中国やミャンマーの、東部ではベトナムの、南部ではマレーシアの影響が強く見られます。またインドやアラブとの交易が盛んになると、さまざまなスパイスが流入してきました。
タイの屋台では、大きな中華鍋やせいろで調理する姿をよく見かけますが、それは揚げる、炒める、蒸すなどの調理法が中国から入ってきたから。
インドからは辛く刺激的なスパイスがやってきましたし、暑いタイでは食欲増進のために唐辛子を使ったとても辛い料理が好まれます。
真っ赤なスープなど見るからに辛い料理は別にして、辛いものは苦手だけど、見た目では辛さが判断できない……というときは、インドではなく、中国にルーツを持つ料理を選ぶのがおすすめ。たとえば、ガオパット(炒飯)、カオガンマイ(鶏飯)、バミー(ラーメン)、チョーク(おかゆ)などですね。
対して、タイ南部の料理のように、インドの影響を強く受けた地域ではスパイシーで辛い料理が多いです。
この料理はどこにルーツがあるのかな? なんて想像しながら食べるのもタイ料理ならではかもしれませんね。アフターゴルフやショッピングの合間に、存分にタイ料理をお楽しみください!
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