新千歳空港から高速道路を使って一気に北上、1時間ほど車を走らせた石狩湾沿いにあるのが、「小樽カントリー倶楽部」だ。
言わずと知れた、北海道を代表する名門。トッププロや著名人の間でも高い評価を得ているのは、伝統を守りつつ、常に時代に合ったコースへと進化し続けているからだろう。

新コースのコースレート75.8、北海道を代表する名門

ノスタルジックな街並みで多くの観光客が訪れる小樽。その市街地から少し離れた“銭函”に、小樽カントリー倶楽部はある。

2度の日本オープンと日本プロ、そして男女のプロトーナメントの舞台となっている新コースは、ポプラ並木を利用して造られた北海道らしい景観。間近に手稲山を望む。

新コースは、1974(昭和49)年にゴルフ設計家としても名高い安田幸吉によって設計され開場した。全体的に平坦なコースは、見た目の大らかさとは対照的に、距離が長く、随所にプレーヤーを悩ませるハザードが配置されており、緻密なコース戦略を要する。コースレートは75.8を誇り、シーサイドコース特有の“風”が吹くと、さらに難度が上がる。

いつでもトーナメントが出来るコースコンディション

とはいえ、プレーするだけで高揚感を得られるのは、名門という名に相応しく、いつ来ても完璧なコースコンディションが保証されているからだろう。

「キーパーを中心に、トーナメントコースとしての誇りを持って、常にトーナメントを開催できるセッティングを維持していくというのが私たちの想いです。平坦なコースですが、そのコースにいかに輪郭を持たせるか、ということを考えていて、エッジ(角)を効かせたり、ラフとの境目は特に気を使って管理しています」(新コース 池垣副支配人)

コース内には、約1300機のスプリンクラーが設置されており(普通は多くても800機程度)、降水量が少ない時期でもカバーできる体制を整えているが、それでも行き届かない箇所には、コース管理担当以外のスタッフも手作業で散水し、いつもと変わらないコンディションを保っているという。

代々受け継いできた伝統を守りながらも、未来を見据えた取り組みにも力を入れている。
「グリーンとフェアウェイで使用している芝を、次世代の品種へ方向転換しようと考えているところです」(同)。グリーンは、よりピッチマークが付きにくいと言われる品種を検討しているという。

北海道の山海の幸が味わえる

ゴルフ場でのもう一つの楽しみといえば、「ゴルフ場グルメ」だが、小樽カントリー倶楽部は、
北海道の山海の幸をたっぷり使ったメニューが楽しめることでも有名。

特に、倶楽部創設以来の伝統の味「銭函ラーメン」や、甘辛く味付けした鰊(ニシン)を使った「小樽鰊のどんぶり」はここでしか味わうことができない名物メニュー。「鱈の新漬け」はお土産としても人気だ。

ゴルフの原点を感じる旧コース

ゴルフ旅で小樽に来たらぜひ訪れて欲しいのが、新コースに隣接する旧コース。北海道ゴルフの発祥の地とも言われる9ホールのリンクスだ。

あるがままの自然を活かしたコースは、北海道で最も海抜が低い位置にあり、コースから見える道路の向こうはすぐ日本海。海からの風は強く、スコットランドのリンクスを彷彿させる。

プレーヤーは近隣の方が多いが、「自然のままの手造りのコースは最近では珍しいので、道外の方もプレーしてみたいと訪れることも多いです。北風が強く、特に春先と秋口は冷たい風が吹きつけますが、ゴルフの原点を感じていただけるのではないでしょうか」(旧コース 後藤支配人代理)。

新コースのようなスプリンクラーの設置もなく、コースのメンテナンスも手作業。自然環境が厳しい土地だが、スタッフ総出で歴史あるゴルフコースを守り続けている。

小樽カントリー倶楽部
<新コース>
北海道小樽市銭函3-73
18H/7,467Y/P72
<旧コース>
北海道小樽市銭函3-177
9H/3,116Y/P36
<アクセス>
札幌市内より車で約30分
新千歳空港より車で約60 分

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