「世界最高のゴルフの地」ともいわれる名門揃いの「サンドベルト」
2023年４月に人口比でシドニーを抜き、オーストラリア最大の都市になったメルボルン。歴史的建造物や緑豊かな公園が数多くあり、ヨーロッパのような街並みが魅力の美しい街です。
ゴルフコースは、市内から車でわずか30分の地下数十メートルまで砂地となっている「サンドベル」一帯に点在しています。このエリアは、多種多様なバンカー設計が可能で、水捌けもよく芝の管理も容易であることから、「世界最高のゴルフの地のひとつ」ともいわれています。
1900年代初めから多くのコースが造成され、「ロイヤル メルボルンゴルフクラブ」や「キングストン ヒース ゴルフクラブ」など、世界のゴルフ場ランキング上位に入る名門がズラリ。低く茂った草花と巨大な木、そして芸術的なデザインのバンカーを配したコースは、美しさと高い戦略性を兼ね備えているのが特徴です。
ロイヤル メルボルンゴルフクラブのバンカー
市内からアクセス至便、メルボルンが誇るゴルフコース９選
サンドベルト一帯のゴルフコースは、市内からの車で約30分、モーニントン半島先端までは車で約１時間半でアクセス可能。サンドベルトのゴルフコースだけでなく、本格リンクスでのプレーが楽しめるモーニントン半島のゴルフコースも人気です。
①キングストン ヒース ゴルフクラブ
18H/6,373M/P72
設立は1909年。サンドベルトを代表する名門。各ホールには随所にバンカーが配され、飛距離と
ともにショットの正確性が要求されるコース。
②ペニンシュラ キングスウッド カントリー ゴルフクラブ
18H/6,190M/P72(The North Course)
18H/6,225M/P72(The South Course)
4年に渡る大改造を経て、2019年にリニュアルオープン。芸術的なフラッシュバンカーやクリークなど、サンドベルトらしさを感じる36ホール。
③ビクトリア ゴルフクラブ
18H/6,304M/P72
サンドベルトの中心に位置し、1907年に設立された名門。オリジナルの設計を名設計家であるアリスター・マッケンジーが手直ししている。
④ザ ナショナル ゴルフクラブ
18H/6,313M/P72(Old Course)
18H/6,582M/P72(Moonah Course)
18H/6,525M/P72(Gunnamatta Course)
モーニントン半島の最南端近くに位置し、大海原の絶景に包まれた3コース54ホールから成る。ムーナコースは、グレッグ・ノーマンが設計。
⑤ロイヤル メルボルン ゴルフクラブ
18H/6,077M/P72(West Course)
18H/6,007M/P71(East Course)
ウエストコースは、名匠アリスター・マッケンジーによる設計。ワールドカップやプレジデンツカップの舞台にもなった名門。
⑥メトロポリタン ゴルフクラブ
18H/6,430M/P72
設立は1908年。原生の樹木を生かしたコースは、オーストラリアの自然と造形美が融合。美しく戦略性にも富み、ワールドカップの舞台にもなった。
⑦ハンティングデール ゴルフクラブ
18H/6,363M/P72
サンドベルトでは最も新しい1941年に設立。世界的な名設計家C.H.アリソンが、オーストラリアで唯一手掛けたコース。
⑧コモンウェルス ゴルフクラブ
18H/6,262M/P73
1915年に設立。「近代ゴルフ場設計の父」として知られる、ハリー・コルトが監修した。巧みに配置されたバンカーや高速グリーンが特徴。
⑨ムーナ リンクス
18H/6,783M/P72(Open Course)
18H/6,315M/P72(Legends Course)
モーニントン半島の先端のリゾート内にあるリンクス。オープンコースは全英オープンを5度制した、ピーター・トムソンが設計。近くには温泉施設もあり人気。
Photo: HIroaki Yokoyama, Visit Victoria
「ゴルフダイジェスト・トラベラー2023 Autumn & Winter」より
