“打ち損じ”がミスになりにくい
「EXO」とは、もともと「外側に」といった意味。それはヘッド構造に如実に表れている。
黒い部分は比重の重いステンレス、赤い部分は比重の軽いアルミ素材。そうすることで「外側に」重量を配置し、さらに一部をスケルトン形状にすることで、ますます外が重く、中が軽くなる。つまり慣性モーメントを極大化しているのだ。
慣性モーメントが大きければ、芯を外してもヘッドがブレにくいので、インパクトエネルギーのロスが少なくてすむ。ボールスピードが落ちづらいため、芯と変わらずカップに届く。ヘッドの直進性能も高くなるので、「狙った方向に、狙った距離を」打てるようになる。
打ち損じがミスパットになりにくい、男女ツアーで人気が高まっている理由はそこにありそうだ。
ヘッドは3タイプ。どのモデルも芯が広いから距離がそろう!
人気のツノ型「SEVEN」
“ツノパター”として国内外のプロから支持を集める#7タイプの「SEVEN」。人気のヘッドサイズを保ちながら、従来にない芯の広さを誇る
オデッセイ伝統のマレット型「ROSSIE」
オデッセイ誕生時から続くマレット型の「ROSSIE(ロッシー)」。アバウトな感覚を持ちながらも、直進性の高いストロークを得たい人にマッチする
斬新なデザインの「INDIANAPOLIS」
トゥーロンデザインの旗艦モデル「INDIANAPOLIS(インディアナポリス)」がEXOで登場。もともと慣性モーメントの大きなパターを細部にわたり進化させた。直進性の高いストロークが可能に。
新インサートは“打感”と“転がり”のいいとこ取り!
「EXO」パターのもうひとつのウリは、新しく開発されたフェースインサート。多くのプロが惚れ込む打感を持つ「ホワイト・ホット」とインパクト後の余計な横滑りを排除した「マイクロヒンジ」のハイブリッド型。
オデッセイのフェースインサートの進化の歴史が詰まっているとも言えるテクノロジーであり、この新インサートもEXOパターの特長である“距離感”の良さに寄与している。
ホワイト・ホットの柔らかくもしっかりしたフィーリングや打音によってインパクトの強さが安定。そしてマイクロヒンジがボールを噛むことですぐに順回転が起こり、転がりが変わらない。いずれも距離感の安定につながる効果がある。
すぐに芝をグリップするのでラインから外れにくいというメリットもあるパターだ。
こんなに早く順回転を起こすパター、はじめてです!
「インパクト後のスキッド(横滑り)が明らかに少ない。それはデータでも明らかです」と言うのは、日々パッティングを解析・研究する大本研太郎プロ。
「通常、インパクト後スキッドが完全に消えるには、3㍍のパットで16~20㌅ぐらいかかりますが、ホワイト・ホット マイクロヒンジは11㌅。なかなか目にしない数値です。打っていてもボールがフェースに食いつく感じが明らかです」
フィーリングに関しても、従来のマイクロヒンジの上を行くと言う。「ホワイト・ホットが加わった効果か、柔らかい打音に変化しました。その分しっかり打てるので、カップインの確率が高くなると思います」
大きな慣性モーメントと、打感と転がりを両立したインサートを持つオデッセイ「EXO」。パットに悩むゴルファーの強い味方になってくれそうだ。