インパクトは通過点というが、我々アマチュアはどうしても当てにいってしまう。ツアープロは本当に通過点の意識で振っているのか? 素朴な疑問を小鯛竜也プロに投げてみると、「毎日僕らプロでもインパクトの瞬間は考えられないし、見ることだってできません。それを意識する方が難しいですよ。しっかり振って、‟たまたまその軌道にボールがある”という感覚です」という答え。では、そのたまたま当たるボール位置とはどこが一番良いのか? 小鯛プロに教えてもらった。
【指導】小鯛竜也プロ
1990年生まれ大阪府出身。2017年シーズンのマイナビABCでツアー初優勝。今シーズンは未勝利ながらシード権を維持した。常に振り切る豪快なスウィングで、平均飛距離289ヤード、イーグル数は10
ボールを体中央の10センチ先にセット。目安は「左わき」の下。加速状態の軌道に入ります!
小鯛 ボール位置は、なるべく左足寄りですね。左にボールがあると、野球のように向かってきた球を打つ感覚が芽生えるんです。逆に中(右足より)にボールがあると、打ちに行こうとしすぎてヘッド速度が落ちてしまいます。
小鯛流‟振り切れる”セットアップ
POINT 振り切るためのセットアップはここが大事!!!
POINT1. 母指球のあたりに体重がかかるように
しっかり振り切るためにはバランスも大事。母指球に体重がかかっていれば、前後にふらつくことなく最後まで振れる
POINT2. 手と体の間隔はこぶしひとつ。離れすぎないこと
左足寄りということは、クラブが内側に入って当たる。そのため少し体に近づいた位置にセット
POINT3. フィニッシュは振り抜いて戻ってリバウンドしたところ
写真のように「リバウンドがフィニッシュ」と思って振れば、しっかりと振り切りやすい
練習ドリル
「振れなくなってるな……」と感じたら、ボールを極端に左に置いて打つ練習が効果的
小鯛 極端に左のボールを打つには、しっかり体重移動をしてインパクトゾーンを長くしなければ打てません。これを練習場で繰り返すことで、しっかり振り切れるようになります。
月刊GD2018年7月号より