数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と、試打のスペシャリスト・堀越良和が、最新クラブを打って、測って大研究。今回はマグレガーゴルフのターニークラシックM85アイオマティックセレブレイティング120thです!

パーシモン時代の名器「ターニー M85」が現代のテクノロジーで復活

アドレスで構えたときの印象は、名器「ターニークラシックM85」を彷彿とさせ、とてもノスタルジーを感じます。

食いつくような打感も心地よく、打音も低くこもっていて、最新ドライバーとは一線を画しています。(堀越)

画像: ソール前部のスリットでたわみを最大化させ、アルミプレートで適正重心配分

ソール前部のスリットでたわみを最大化させ、アルミプレートで適正重心配分

とはいえ、ただノスタルジーに浸るだけのクラブではなく、現代にマッチした高機能も備えています。

打ってみると、低スピンの中弾道で飛び出し、飛距離性能も他の最新モデルに、決して劣ることはありません。(堀越)

操作性が高く、球をコントロールしやすい

操作性に優れ、上級者好みの球筋でラインを出していける。

ギア効果でフェースのトウ側で打てば左へ、ヒール側で打てば右へと戻ってくれるので、ティショットで細工をしたいタイプは、ボールを操る楽しさを味わえます。

ボールのつかまりは良いですが、引っかけのミスは出にくいので、左が嫌な人でも安心して振れるでしょう。(松尾)

この「M85」に代表されるように、パーシモン時代のドライバーには、芸術品のような美しさがありました。

クラブに愛着を持ち、大事に使いこんでいく楽しさを、もう一度思い起こしてほしい。そんなメーカーからのメッセージを感じます。(松尾)

インテンショナルに球を操りたいゴルファー向き

ヘッドの慣性モーメントが小さいので、スウィートエリアはそれほど広くはないですが、芯で球をとらえたときの感触は抜群です。

インパクト音が低いので、爽快感を求めるゴルファーには少し物足りないかもしれませんが、玄人好みの打音です。(松尾)

総合評価

飛距離性能 4/つかまり 4.5/上がりやすさ 4/ミス許容 3.5/操作性 5
※5点満点

慣性モーメントが小さく、つかめえやすい

画像: 慣性モーメントが小さく、つかめえやすい

ヘッド体積/430cc ロフト角/9.5度、10.5度 ライ角/59.5度
長さ/45㌅(9.5度)、45.25㌅(10.5度)
シャフト/ドガッティ ターニーカスタム M85TW(SX、S、R)
総重量/310g(9.5度・S)
価格(税込)/9万1800円  ※スペックはメーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊GD2018年8月7日号より

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